子どもの読解力を伸ばす方法
子どもの読解力を伸ばすには、親の関わり方を工夫するとともに、子ども自身がひとりで学べる環境を用意することも大切です。読解力は、法則の暗記や反復練習で身につけることはできませんし、特別な訓練ですぐに結果が出るものでもありません。時間をかけて徐々に伸ばしていくつもりで、環境を整えていきましょう。
コミック・絵本・新聞 なんでも読んでみよう
文章を読んで意味を理解する力は、語彙力とも関係があります。文字を読めても言葉の意味がわからなければ、文章は理解できません。コミックばかり読んでいると心配になるかもしれませんが、さまざまな事象や登場人物の感情を絵で表してくれるコミックは、読みやすく、意味が取りやすいテキストです。コミック、絵本、子ども用の新聞など、いろいろと読んでいる方が語彙も増えます。子どもが興味を持っているジャンルの文章は、本人が理解したいというモチベーションも高いので、おすすめです。
読解力のもとになる体験のすすめ
説明文を読んで事実関係を理解する読解力は、文章のポイントを押さえて意識しながら読むことで、徐々に身についてきます。長い文章は適宜切り離したり、大事な部分に線を引いたり、読むためのコツを覚えることもできます。しかし、物語文のなかで登場人物の気持ちを理解する読解力をつけるためには、実体験も有無も重要になります。「叱られて悲しくなる」「大事なものを壊されて怒る」「友達とごはんを食べて楽しい気持ちになる」など、子ども自身の体験が多ければ多いほど、理解の幅は広がっていきます。友達と遊んだり、自然のなかで過ごしたり、心が動き、身体の感覚を味わえる体験を増やしてあげましょう。
おわりに
読解力は、すべての学習の基礎になる力です。大事な力ですが、文字が読めればそのまま文章の意味が理解できるとは限らず、子どもの読解力不足に気づきにくいことがあります。「勉強が苦手」と感じている子のなかには、文章の意味がわからず、困っている子もいます。とくに「どこがわからないかわからない」という子に対しては、読解力不足が原因ではないか、と考えて、働きかけてあげてください。
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