子どもが勉強するようになるちょっとしたコツ
子どもの心理をよく理解して行動し、サポートを適切に行うことで、子どもは勉強するようになるものです。決して強制するわけではなく、子どもから進んで勉強してくれるようになるのがベストだと言えるでしょう。そのコツをご紹介します。
好奇心を持てるきっかけを作る
まずは、子どもが好奇心を持つことができるきっかけを作りましょう。例えば、日常生活の中で何か疑問を投げかけ、子どもが自主的に何かを調べようとするきっかけづくりや環境づくりを行ってみるのが第一歩だと言えるでしょう。知的好奇心は、何よりも強いモチベーションとなります。また、場合によって本人は、勉強しているという意識がないにも関わらず、結果的に調べ学習などを行っていた、という親としてはうれしい限りの学習サイクルが、生まれる可能性もあります。
習慣的に勉強できるようサポートする
人間の行動は、一定期間継続して反復的に行うと習慣になります。そのうち毎日その習慣をこなさないとなんだかもやもやする、という状況になるものです。たとえ、それが勉強であっても、習慣付けさえ行うことができれば、ルーティンとして定期的にできるようになるでしょう。習慣的に勉強するというサイクルを作るまで、継続的にサポートをしてあげるのも親の大事な役目の一つです。ただし、勉強を強制していては意味がありません。子どもが快適に、そして自らモチベーションを持って勉強できるように、「今日の授業ではどんなところをやったの?」「どんな課題が最近出ているの?見せて~」など、親子の日常会話の中から、勉強に関連する行動を習慣的にできるように促しましょう。
保護者も一緒に勉強を楽しんでみる
「勉強しなさい!」というものの、親が子どもに本を読んであげるなど、勉強らしきことをなにもしていなければ、子どもはどう思うでしょうか?きっと、強制されていると感じてしまうかもしれません。そのため、親も一緒に勉強を楽しんでみるという環境づくりそのものが、子どもの意識を勉強に向かわせる、と言ってよいでしょう。そうすることで、子どもへの新しいモチベーションの促し方が見つかるかもしれません。
おわりに
「なぜ、うちの子は勉強しないんだろう?」「勉強しなさいと毎日言っても勉強してくれない」と悲嘆にくれる前に、まずは親ができることがいくつかあります。そのためには、まず親自身が変わらなくてはなりません。あなた自身が行動を起こすところから始めてみましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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