子どもが小さいうちはママが大好きなもの。しかし、パパにはあまり興味を示さず、自分だけが子どもにかかりきり・・・こんな状況では、ママも疲れてしまいますよね。1歳前後の乳幼児がママっこになる原因とは、どのようなものでしょうか。今回は、乳幼児がママっこになる理由と、わが子をパパっこにする方法をご紹介します!
1歳前後の子どもがママっこになる原因
小さな子どもや赤ちゃんは、ママが大好き。特に0歳~1歳の時期は授乳や寝かしつけなど、付きっ切りでお世話をするため、子どものママに対する信頼は絶大なものです。ママはうれしい反面、疲れを感じる瞬間もあるのではないでしょうか。子どもがママっこになる理由を考えてみましょう。
ママが育児を抱え込み過ぎている!?
ママっこになる代表的な理由として、接する時間の長さや、育児への関与度の高さがあげられます。
ママと子どもは一緒に過ごす時間が長い
多くの家庭で育児はママが主体で行っています。特に、ママが専業主婦や育児休暇中の場合、ママは子どもと常に一緒にいる状態。子どもにとっては、いつも自分のお世話をしてくれるママを大好きになってしまうのは、ある意味仕方がないことでしょう。
保育園ママも自分がメインで子育て
ママが仕事をしている場合でも、育児の大半をママが行っている家庭は多いようです。2017年に子育てサイトが実施した調査によると、保育園の「お迎え」を行っている妻の割合は95・7%。一方、夫は14・1%と大きな差があります。保育園から帰ってきたら、大急ぎで夕食、お風呂、ねんね・・・これらを全て一人で行っているママが多く見られます。結果、子どもは「ママじゃなきゃイヤ!」とパパからのお世話を拒否することが少なくありません。
ママっこの良い面・悪い面とは?
子どもに「ママが1番」といわれるのは、母親としてはうれしいものです。その反面、育児に追われて忙しいと、疲れを感じる瞬間もあるのではないでしょうか。ママっこには良い面と悪い面の両方があります。
ママっこは愛着形成ができている証!
3歳未満は子どもが「愛着形成」をするための重要な時期だといわれています。子どもは身近な人との関わり合いを通じて愛情や安心感といった重要な感情を身につけるのです。ママっこは決して悪いことではなく、むしろ子どもの生涯にわたる人格形成において、大切なことだとされています。
愛着形成はママに限定しなくてよい
愛着形成はママと子どもに限ったことではありません。子どもはおじいちゃんおばあちゃん、あるいは保育園の先生とも、信頼関係を築くことができます。とりわけ、家族であるパパとの関係が重要です。
「ママじゃなきゃイヤ!」は危険?
ママっこ自体は悪いことではありません。しかし、ママ以外の人、特にパパからのお世話を拒否されてしまうと大変です。子どもがママだけに固執すると、次の点が心配です。
- ママが病気のときに休めない
- ママが仕事復帰したときに手がかかる
- いつまでたってもパパが育児参加できない
ママ一人で育児を行う「ワンオペ育児」の状態が続くと、ママは育児疲れに陥ってしまうかもしれません。ぜひ、パパにも育児に参加してもらいたいですよね。
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パパの育児時間が少なすぎる?その原因とは
日頃からパパに対して「もっと育児に参加してほしい!」と感じているママが多いかもしれません。「イクメン」がブームとはいえ、日本は諸外国に比べてパパの育児への参加率が低いといわれています。その背景をみていきましょう。
パパの育児時間は1日1時間!その理由は
パパがあまり子どもと接することができない理由として、真っ先にあげられるのが「仕事」です。
産後もパパの終業時間は変わらない
リクルートコミュニケーションズの調査によると、出産を機に終業時間の長さが変わったかという問いに対して、「変わらない」と答えたパパはなんと82・6%!その背景にあるのは上司など周囲との人間関係。社内査定や昇進への影響を心配するパパも多く、お給料のためにも仕事のペースを落とすことは難しい、と感じる人もいるでしょう。
ママより大幅に短いパパの育児時間
男性の育児への参加状況に関して、国が行った調査によると、夫の育児時間は1日あたり1・07時間という結果に。妻の7・41時間と比較すると、大幅に短い結果です。
まだまだある!パパが育児に参加しにくい理由
パパとママの育児分担を阻む、その他の理由をご紹介します。
授乳や寝かしつけができない
母乳をあげている場合、パパが代わりに授乳することはできません。せっかくパパにお世話を代わってもらおうとしても、「授乳があるからムリ!」というご家庭も多数。さらに、添い乳をしているケースでは寝かしつけもママだけの仕事になっています。
育児に関する方針の違いや温度差
子どもにテレビをどれだけ見せるか、オヤツをどれだけあげるかなど・・・夫婦であっても価値観は異なる場合があります。方針の違いからつい、夫婦げんかに発展することもしばしば。「自分1人で育児したほうが楽」と感じるママもいるかもしれませんね。
子育てに対する苦手意識
子育てに難しさや苦手意識を感じるパパもいるようです。子どものことに熟知しているママと比較してしまうのも理由のひとつ。ママからすればささいなことでも、パパにとっては大きなハードルに感じてしまうこともあるでしょう。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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