いよいよ離乳食スタート。はりきって用意した離乳食を、赤ちゃんが嫌がって食べてくれなかったらショックですよね。でも、嫌がるのにはちゃんと理由があります。離乳食初期、中期、後期と嫌がる理由はさまざま。あらかじめ知っておけば、がっかりしたりせずに対処できますよ。離乳食初期、中期、後期に分けて嫌がる原因と対処方法をご紹介します。
離乳食初期 離乳食を嫌がる原因は?
離乳食初期(生後5~6カ月頃)は、なめらかにすりつぶした食べ物を、口を閉じて「ゴックン」と飲み込む練習をする「ゴックン期」です。この時期に赤ちゃんが離乳食を嫌がる原因は、スタートのタイミングや食べさせ方などにあると考えられます。
舌の上に乗せると嫌がって舌で押し出す
離乳食を食べさせても「ベェーッ」と舌で押し出してしまうときは、離乳食スタートにはまだ早いと考えられます。赤ちゃんは生まれつき「吸う能力」を持っていますが、逆にいえば吸えないものを舌や唇を動かして飲み込む能力は持っていません。その練習をするのが離乳食なのですが、吸えないものを舌で押し出す「押し出し反射」がまだ残っているうちは、見合わせたほうが良さそうです。
同じものを好み新しい味を嫌がって食べない
赤ちゃんが同じものばかり食べたがり、新しい食材や味を嫌がるときは、焦らずに根気よくいろいろなものをあげてみましょう。離乳食初期はいろいろな味に慣れることを目的としているので、慣れたものに新しいものをプラスするなどして徐々に種類を増やすようにしましょう。同じものを続けてあげないなどの工夫も必要かもしれません。
離乳食を嫌がって指しゃぶりをする
離乳食を食べさせようとしても嫌がって指しゃぶりをする赤ちゃんは、まだ母乳やミルクのほうが好きなのかもしれません。指しゃぶりでおっぱいを飲んでいるつもりになっているのでしょうか。いろいろな味を覚え離乳食に慣れてくれば、自然と指しゃぶりもなくなるでしょう。離乳食をしっかり食べてもらいたいからといって、おなかをすかせ過ぎないことも大切です。
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離乳食中期 離乳食を嫌がる原因は?
離乳食中期(生後7~8カ月頃)は、舌でつぶせるかたさの食べ物を「モグモグ」と口を動かし、舌でつぶして飲み込む練習をする「モグモグ期」です。この時期に赤ちゃんが離乳食を嫌がる原因は、食べ物のかたさや大きさ、食事環境などにあると考えられます。
2回食に進めたら嫌がって食べなくなった
1日1回の離乳食から1日2回へ。やっと「モグモグ期」になったなぁと喜びもつかの間、急に嫌がって食べなくなってしまうことがあります。赤ちゃんは同じような味や食感、食材の離乳食に飽きてしまったのかもしれません。または、急に「モグモグ期」用のメニューに進め過ぎたため、かたさや大きさなどに戸惑っているのかも。味付けや食感を見直してみましょう。
食事の途中で食べるのを嫌がり遊び始めてしまう
生後7~8カ月は体の発達とともに周囲への関心や好奇心が増す時期でもあるため、食事に集中できるような環境に整えることが必要です。食事中はテレビを消し、おもちゃや絵本など赤ちゃんの好きなものは見えないところにしまっておきましょう。それでもどうしても食べないときには、おもいきって片付けてしまうというのも手です。無理強いをして食事に嫌なイメージを植え付けるのは禁物ですよ。
濃い味を好み薄味のものを嫌がって食べない
一口くらいならいいかなと思っても、大人の食べ物は赤ちゃんにとっては味が濃過ぎることがあります。赤ちゃんが大人の味を一度覚えてしまうと、薄味の離乳食では物足りなく感じ、食べるのを嫌がるなんてことも。まだまだ味覚も内臓も未熟で濃い味は体の負担になるため、早いうちから濃い味を口にしないようにまわりの大人が気をつけてあげましょう。離乳食の味付けは、ベビー用のだしなどでアクセントをつけるなど工夫してみてください。
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小学生と高校生の2人の男の子の母です。海の近くに住んでいます。
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