子どもを無園児にする際に対策したいこと
さまざまな事情で無園児を選択する保護者の方もいるかと思います。もし子どもを無園児にさせると決めた場合には、どのようなことに気をつけたらよいか以下にお話しします。
毎日の生活時間に区切りをつける
無園児になると時間の感覚があまり身に付きません。そのため時間を決めずに何となく生活するのではなく"9時から10時は遊ぶ時間""12時に昼食""13時から勉強"などと時間を決めて生活してあげてください。また必ず10分や20分程度、休み時間を入れてあげることも大切です。幼児は時計を見て行動するのは難しいと思いますが、体で時間の感覚を覚えてもらいましょう。
近所の友達を積極的に作ることが大切
保育園や幼稚園に通う最大のメリットは、人とコミュニケーションを取れるようになることです。集団生活を送ることで人との距離感や接し方を知り、小学校にあがっても上手に人とコミュニケーションをとることができるようになります。保育施設に通わないとなかなか子ども同士で遊ばせる機会は減ってしまいますが、近所の子どもや友達の子ども、親戚の子どもとも遊ばせるようにし協調性を学ばせるようにしてくださいね。
家や外で挨拶させることを心がける
挨拶は人と生活していく上でとても大切なことです。挨拶できない子どもは大人になっても上手に人と関わり合うことが出来ず、社会から置き去りにされてしまうこともあり得ます。例えば「おはようございます」「ありがとうございます」「ごめんなさい」など基本的な挨拶は徹底させ、小学校にあがった際にきちんと人とコミュニケーションをとれるようにさせましょう。
おわりに
無園児は深刻な社会問題になっています。無園児になると一番大事な時期に協調性を育む事が難しく、将来人とコミュニケーションをとる際に苦労してしまう場合もあるでしょう。また無園児は社会から置き去りにされてしまうことも多いため、可能ならば保育園や幼稚園に通わせることをおすすめします。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。