子どもたちの大好きなおやつ。朝から楽しみにしている子も多いですよね。そんな子どもたちを喜ばせようと、周りの大人から「どうぞ」とアメやチョコレートを手渡された。という経験をしたお家は多いのではないでしょうか。気持ちはとてもありがたいものの、そのまま乳幼児に与えてよいものか、ちょっと考えてしまいますよね。アメやチョコレートは、いつごろから食べてよいのでしょうか。
アメはいつから?…できれば幼児期後期から
親が用意しなくても、子どもたちがアメを手にする機会は多いものです。中には、小児科で診察や予防接種が終わると子どもにアメをくれるところもあります。しかし、このアメ、子どもにとっては甘いものだけではありません。実は、とても注意を要するものでもあるのです。
アメを溶けるまで口に含んでおくのは大変
何歳頃からアメを食べてもよいか、実は明確な基準はありません。一般的には、離乳食が終わる1歳半頃から、もしくは奥歯が生えそろう3歳頃から、とする意見が多いようです。ただし、幼児にアメを食べさせる場合、気を付けたいことがあります。それは、アメの食べ方。アメに初めて接する子は「アメはなめるもの」と知らないことも多いものです。また、幼児にとってアメを口に含んだままなめ溶かすというのは、決して簡単なことではありません。固いアメを歯でかみ切れず大きいまま飲み込もうとしてしまうこともあるのです。
誤って飲み込み、救急搬送される事故も
東京消防庁によると、ものをのどに詰まらせたり危険物を誤飲したりして、毎年1000人以上の乳幼児が救急搬送されているそうです。関連器物別にみると、0歳では「包み・袋」が最も多いのですが、1歳からは「食品・菓子」がトップ。特に2歳以降で、アメ玉が原因で起こった窒息・誤飲の事故が多くみられます。つい気軽に子どもに食べさせてしまいがちなアメですが、そのアメで年間多くの子どもが救急搬送されているのです。必要以上に不安がって神経質になる必要はありませんが、アメ玉であれ、棒付きのキャンディーであれ、誤飲や窒息につながるおそれがあるということは、しっかりと心にとどめておくようにしたいものです。
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チョコレートは?できれば3歳過ぎてから
抗酸化作用が高いことで知られるポリフェノールなど、おいしいだけでなくさまざまな効能があることでも注目されている、チョコレート。効能があるなら子どもにも食べさせたらよいのでは?と思ってしまいますが、子どもに食べさせるには、できれば3歳を過ぎてからがよいようです。
幼児にチョコレートがおすすめでない理由
チョコレートは乳幼児にとってかなり刺激が強い食べ物です。主原料であるカカオは非常に苦いため、食べやすくするために乳成分や糖分が多く含まれています。離乳食期中や、離乳が完了したばかりの時期は、子どもの味覚形成にとって大切な時期です。その時期にチョコレートのような、甘みの強い濃い味に慣れてしまうと薄味のものは食べようとしなくなることもあります。場合によっては、チョコレートばかりを欲しがって食事を食べたがらなくなってしまうこともあるようです。さらに、虫歯の原因につながることも考えられます。
栄養豊富なチョコレートもあくまで嗜好(しこう)品
おやつには、3度の食事を補い必要な栄養を摂取するという大切な役割があります。幼児期のおやつには、嗜好(しこう)品であるチョコレートやお菓子などよりも、牛乳や乳製品、おにぎり、ふかし芋などがおすすめです。おやつにチョコレートをとり入れる場合には、少量のココアを牛乳に加えたミルクココアや、蒸しパンやパンケーキを作るときにココアやチョコチップなどをトッピングするなど、少量にとどめるようにしましょう。補食に加え、おやつに「楽しみ」としての要素が大切になってくるのは、3歳以降だといわれています。チョコレートを食べさせるのであれば、できれば3歳以降から。板チョコ1かけらくらいの量にとどめるようにしましょう。
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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