赤ちゃんがぐっすりと安眠してくれると話題の、「おひなまき」をご存知でしょうか?特に寝ぐずりをする時期だと、少しでもぐっすり眠ってほしいと思いますよね。
今回は、「おひなまき」の特徴やそのまま寝かせ続けても大丈夫なのかについて、詳しくご紹介します。
赤ちゃんが安眠する「おひなまき」の特徴や巻き方
赤ちゃんが安眠すると話題の「おひなまき」は、どのようなメカニズムなのでしょうか?
以下に、おひなまきの特徴や赤ちゃんが安眠できる巻き方をお伝えします。
赤ちゃんの「おひなまき」とはなに?
「おひなまき」とは、赤ちゃんをおくるみで巻いてあげる事を言います。つまり、赤ちゃんがママのお腹の中にいた時と似た姿勢にする事が出来るため、赤ちゃんが安心する姿勢になるとされています。
赤ちゃんは、生まれる前の約10か月間、ママのお腹の中の子宮壁に囲まれた状態で過ごしています。その中から出てきて、違った環境で過ごすことで不安になり、泣いたりぐずったりする事が多くなるのです。
そのような時に「おひなまき」をして、赤ちゃんが安心できる姿勢にしてあげることが大切なのです。
「おひなまき」の巻き方とは?
では次に、「おひなまき」の巻き方について、お伝えしましょう。
- まずは、長方形の布を横に広げた状態にして、布の上から赤ちゃんの頭が出るように、真ん中よりも少し上に赤ちゃんを寝かせます。
- そして、左右どちらかの上の布の角を持って、持った方と反対側の赤ちゃんの足の付け根あたりをめがけて包み、お尻と背中の後ろに布を挟みます。
- 反対側も、2.と同様に包んでいきます。
- 赤ちゃんの足は、足の裏同士をくっつけるようなM字の形に整え、布の左右どちらかの下の角を反対側の首元に持ち上げます。
- 反対側も同じように、下から斜め上に布を持ち上げて、首の後ろで固定しましょう。
「おひなまき」はそのまま寝かせ続けても大丈夫?
結論から言うと、「おひなまき」の状態で、そのまま寝かせ続けるのは、あまり良くありません。
「おひなまき」は、赤ちゃんの体を包んでいるので、寝ている間に体温が上がり過ぎたり、股関節への負担が大きくなる事が考えられるからです。
まだ、自分で体温調節がうまく出来ない赤ちゃんは、そのまま「おひなまき」で寝ていると、どんどん体温が上がってしまいます。
このような理由から、そのまま「おひなまき」で寝かせ続けるのは避けるようにしましょう。
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赤ちゃんの「おひなまき」の効果とは?
「おひなまき」は、赤ちゃんにとってどのような効果が期待できるのでしょうか?実は、「おひなまき」が人気なのは、ちゃんとした理由があるのです。
赤ちゃんが安心して落ち着いてくれる
冒頭でもお話ししましたが、「おひなまき」の姿勢は赤ちゃんがママのお腹の中にいた時と、似たような体勢だと言われています。そのため、安心安全なママのお腹の中の状態の似た「おひなまき」の中では、赤ちゃんはお腹の中を思い出して安心する事が多いのです。
普段、なかなか泣き止まなかったり、ぐずりやすい赤ちゃんでも、「おひなまき」をすると安心して落ち着いてくれることが多いですよ。
赤ちゃんのモロー反射を防ぐ事が出来る
生まれたばかりの赤ちゃんは、突然手足がびくっと動いてしまう事があるのですが、この動きの事をモロー反射と呼びます。
モロー反射は、赤ちゃんがぐっすり眠っている時でも突然手足が動いてしまうため、せっかく寝ていたのに起きてしまう事も度々あります。「おひなまき」は、このようなモロー反射を赤ちゃんをすっぽり包むことで、防いでくれる役割があるのです。そのため、眠りを邪魔される事がなく、赤ちゃんも熟睡出来ます。
赤ちゃんがぐっすり安眠する事が出来る
おひなまきは、モロー反射がなく、睡眠を妨害される事がなくなるので、赤ちゃんにとってもとても寝やすい環境が整います。また、しっかり包まれている事により、体が安定するため、ぐっすりと眠ることも可能なのです。慣れない育児やマメな授乳時間で、ママの体もクタクタな中、こうした「おひなまき」の効果は赤ちゃんだけでなく、ママの体にとっても嬉しい効果ですよね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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