弟や妹ができることに対して子どもはみんなうれしいものです。しかし、大好きなママを赤ちゃんに取られてしまうのではないかという不安から『赤ちゃん返り』という行動を起こします。それは、どの年代の子どもにも見られ、素直に自我を表すことのできる証拠です。成長するまでに通過する大事な過程ですので心配はいりませんよ。ここでは、年齢別に典型的な赤ちゃん返りの例と対応策をご紹介します。
2,3歳の場合の赤ちゃん返りの特徴は?
2,3歳頃になると自己主張がはっきりしてくるので、なかなかいうことを聞いてくれず育児に悩まされる時期でもあります。さらにママの体調の変化にも敏感で、赤ちゃん返りの行動からママの妊娠が判明することもあります。子どもって不思議なものですね。
ママの妊娠中はどんな行動をするのでしょうか?
2,3歳頃といえば、大抵トイレトレーニング中のお子さんが多いでしょうが、赤ちゃん返りのよくある例では、せっかくおしめが取れたのにお漏らしやおねしょをしておしめに逆戻りするパターンです。また、家の中でも外へ出掛けてもイヤイヤが増えてわがままになり、思うようにいかないとかんしゃくを起こして大泣きをするようなことも多くあります。
赤ちゃんが生まれてからの行動は?
赤ちゃんが生まれてからは、ママがお乳やミルクを飲ませようとしたらさせないようにしたり、あるいは自分が飲もうとしたりすることがよく見られます。離乳食も赤ちゃんと同じように欲しがったり、食べてしまったりするのです。とても困ることは、赤ちゃんにちょっかいを出して泣かしたりいじめたりすることです。男の子の場合は、たとえ2,3歳児でも力加減がわからないので、赤ちゃんがケガをしないかとひやひやすることがあります。
どうしたらわかってもらえるの?
ママが赤ちゃんのお世話に忙しくて、かまってほしいからこのような行動に出るのです。ですから、明らかに悪いことをしたとしても、しかりつけずに優しく対応しましょう。また、『お兄ちゃんなのだから』『お姉ちゃんでしょ』といわれると、突き放された気持ちになってしまいます。あなたが一番大事だと思わせることができると、安心して自然と赤ちゃん返りはなくなっていきます。
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4,5歳の場合の赤ちゃん返りの特徴は?
4,5歳頃になると幼稚園や保育園へ通い出し、園生活で気持ちの切り替えができるので、2,3歳頃に比べると幾分楽かもしれませんが、いくつになってもママに甘えたい気持ちは変わりませんのでしっかりと甘えさせてあげましょう。
4,5歳児の典型的な行動はどんなこと?
4,5歳児の典型的な赤ちゃん返りの行動も、2,3歳の子どもの赤ちゃん返りと似たような症状です。この頃は、完全にトイレトレーニングは終了してパンツですが、ママの気を引きたい一心から自然とお漏らしやおねしょが始まってしま
います。もちろん、一時的なことで、ママが神経質にならなくても自然と改善されるので、しかりつけることは厳禁です。
目に見えない赤ちゃん返りもあります
この年代になると、自分の気持ちをぐっと抑えて表に出さない子どももいます。ママは安心して赤ちゃんのお世話に集中してほったらかしてしまって、後で子どもの感情が爆発してしまうことがあり注意が必要です。または、園へ通うことで気持ちが発散されている子どもも多いですが、内心はママを独り占めしたい気持ちでいっぱいです。ですから、話をしやすいような状況を作ってあげましょう。
赤ちゃんのお世話を手伝ってもらう
この年代は、ママのお手伝いが大好きです。ですから、赤ちゃんのお世話を積極的に手伝ってもらいましょう。おしめや着替えを用意したり、一緒にミルクを飲ませたり離乳食を食べさせたり。そうすることにより赤ちゃんへの愛情が芽生えて、いじめたりするようなことはなくなります。また、お兄ちゃんやお姉ちゃんとしての自覚も出てくるでしょう。
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高校2年と小学6年の女の子の母です。パンとお菓子作りが生きがいです。
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