赤ちゃんと一緒にお風呂を楽しむために
これまではお風呂嫌いな赤ちゃんに対して、有効な具体的な取り組みについてお伝えしてきました。しかし一番大切なことは、赤ちゃんが泣かないためにできることを考えるというよりも、親子でバスタイムの時間を楽しむことです。以下に、赤ちゃんと一緒にお風呂の時間を充実させるためのアイディアをお伝えします。
スキンシップを忘れないこと
赤ちゃんにとってのお風呂は、ママやパパとのスキンシップの場でもあります。発語がない時期であっても「これからママとお風呂に入るよ。楽しみだね」と声をかけてにっこり微笑んであげることが大切です。赤ちゃんにとって「楽しい場所」だということを伝えるために、お風呂にたくさんおもちゃを浮かべておくのもおすすめです。
赤ちゃんは泣くのが仕事でもある
赤ちゃんは泣いて感情を表現し、それに応じてくれる親との関係によってどんどん成長をしていきます。赤ちゃんが泣いてしまったら怒ったり不安になるのではなく、まずは優しく抱きしめて安心させてあげるようにしましょう。
なかなか泣き止まない時は、お風呂の時間をずらすことも検討しましょう。赤ちゃんがご機嫌な時をみて、お風呂に入れてあげてくださいね。「これをしなきゃ」と思いすぎないことが大切です。赤ちゃんは泣くのが仕事でもありますので、それを意識して割り切ってみると案外うまくいくこともあるでしょう。
親がまずは無理をしないこと
赤ちゃんは、大人が想像する以上に親の気持ちに敏感です。親が焦っていたり不安な様子を見せたりすると、赤ちゃんの情緒も安定しません。いつもゆったりと暖かな表情で赤ちゃんと接してあげるように心がけたいですね。
子育ては大変でついイライラしてしまうこともあるとは思いますが、そんな時は「赤ちゃんのため」ではなく、「自分のため」に自分を癒す時間を作ってあげると良いでしょう。例えば部屋にお花を飾ったり、美味しいハーブティを飲んだり、家事のお休み日を作ったりして無理せずに過ごしてください。
おわりに
赤ちゃんがお風呂で毎日毎日泣いてしまうとストレスを感じるだけではなく、自分の子育てに不安を持ってしまうこともあるでしょう。しかしそのストレスを解消しないままだと赤ちゃんにも不安が伝わり、悪循環になってしまいます。赤ちゃんにとっての対策だけを試してみるだけではなく、親自身のストレスを軽減できるようなリフレッシュ方法も取り入れてみてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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