抱っこした腕の中でスヤスヤ眠る赤ちゃんはかわいいですよね。ところが赤ちゃんを布団に下ろそうとした瞬間、目覚めて泣きだしてしまう…そんな「背中スイッチ」と呼ばれる現象に困ったことはありませんか。では、「背中スイッチ」を発動させないためにはどうしたらよいのでしょう。今回は、「背中スイッチ」対策に有効な方法や商品についてご説明します。
寝かしつけのポイントは「背中スイッチ」
抱っこでは気持ちよさそうに寝てくれるのに、なかなか布団では寝てくれない。こんな悩みを抱えているママさんは多いのではないでしょうか。その秘密は、背中にあったのです。
超敏感な「背中スイッチ」
赤ちゃんの背中には、本当にスイッチがついているかのように敏感に反応するポイントがあります。抱っこで寝かせた赤ちゃんが、布団やベッドに背中をつけた瞬間に反応して泣いてしまう…腕の中では、スヤスヤ眠ってくれていたのに、布団に寝かせたら大泣きするので寝かしつけに苦労してしまいます。
赤ちゃんの背中スイッチが発動する理由
背中スイッチの発動の原因は、主に以下のような要因が挙げられます。
- 急に一人になり、ママの匂いや鼓動が聞こえなくなった
- しっかり寝ついていなかった
- 布団が冷えていて、寝かされたときの温度差に驚いた
- 抱っこと布団の感触が違った
- 抱っこと布団とで姿勢が変わり、寝心地が悪くなった
月齢の低い赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいたころの様子を覚えていると考えられています。そのため鼓動が聞こえ、少し狭くて温かい環境にいると安心してぐっすり眠れるようです。しかし、赤ちゃんは眠りが浅く、ちょっとした刺激でも目を覚ましてしまいがちです。また、生後間もない赤ちゃんには物音などの刺激で突然手を伸ばしたりするモロー反射が見られます。抱っこで安心していたのに寝かされたときの環境の違いでモロー反射が起き、体が動いたことに驚いて目を覚ます場合もあります。
いつまで続く?背中スイッチが終わる時期
特に背中スイッチの発動しやすい時期は個人差がありますが、生後2、3カ月くらいです。自分で歩き、昼間しっかり遊べるようになる1歳くらいまでの間に落ち着くことが多いそうです。また、断乳して夜は寝るというリズムがついてくると背中スイッチは発動しなくなってきます。今はつらいかもしれませんが、いつかは落ち着くものなので、うまく付き合っていきたいですね。
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赤ちゃんの性格やそのときの状況によるため、残念ながら背中スイッチに特効薬はありません。何度か背中スイッチの発動を繰り返してやっと布団で寝られることもあります。筆者の子どもの場合、足の裏が何かに当たっていると安心して寝られるようでした。できるだけ赤ちゃんを刺激しないようにいろいろな方法を試しつつ、うまく布団に移動させましょう。
オムツ交換や授乳のあとに寝かしつける
背中スイッチを発動させないよう、まず赤ちゃんが起きる要因になりがちな2点をすませてから寝かしつけを始めるのが大切です。
- オムツ交換
- 授乳
特に母乳育児の場合には、授乳をしたつもりでも実は赤ちゃんが十分ミルクを飲めていなかったことで背中スイッチが発動する場合があります。また、赤ちゃんが安心できるような雰囲気づくりとして、マッサージをしたり、家の中やベランダ、庭などを軽く散歩をしたりして寝かしつけることも効果的でしょう。
体が大きく動かないように寝かせる
次に、抱っこから布団に移動する際にもコツがあります。ポイントは以下の3点が挙げられます。
- 布団を温めておく
- 頭から布団に寝かせる
- 背中にクッションをあてる
抱いた手のぬくもりと冷えた布団で温度差があるとそれだけでも赤ちゃんは起きてしまいがちです。そこで赤ちゃんが寝入るまでの間寝かせようとしている布団の上に座っていると、手軽に人肌に温められるのでおすすめです。寝かせる際は赤ちゃんを刺激させないように体を密着させた状態からまず頭を布団に置き、首、背中、お尻と順番に布団に横たえながらゆっくり手を引き抜きます。
赤ちゃんが熟睡するまで大人も一緒に休む
赤ちゃんだけを寝かせようとするとパパやママもなかなか休むことができません。そこで大人も体を休ませる寝かしつけ方法としておなかの上に赤ちゃんを寝かせたり、赤ちゃんの横に寄り添って一緒に寝たりする方法もおすすめです。赤ちゃんもパパやママの人肌や鼓動、呼吸を感じて安心できるため、背中スイッチの発動を抑えることができます。特におっぱいが好きな赤ちゃんの場合は、添い乳をしてママも一緒に横になってしまいましょう。熟睡できなくても少し体の疲れをとることができます。
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