幼稚園や保育園選びをしていると、さまざまな特色を持った園がたくさんあることに気が付くと思います。小学校お受験に特化している園、宗教で心を育んでくれる園、自然の中でのびのびと育ててくれる園など、ここには書ききれないくらいです。
今回は、その中でも「スポーツ保育園」についてまとめてみました。子どもの気になる運動神経は、スポーツ保育園で開花するのでしょうか?
スポーツ保育園の気になるカリキュラム
そもそも、スポーツ保育園はどのような雰囲気で1日を過ごしているのでしょうか。厳しいイメージもあるスポーツ保育園。自分の子どもが指導についていけるのか、とても不安ですよね。スポーツ保育園の現状を調べてみました。
何種類ものスポーツが体験できる!
保育園や幼稚園でのスポーツといえば、体操のイメージが強いかと思います。跳び箱やマット運動、縄跳びなど、もちろん小学校に進学しても役に立つ運動ばかりです。しかしスポーツ保育園では、体操だけでなくサッカーやテニス、水泳、野球、バスケットボールなど、さまざまなスポーツを体験できます。もちろんスポーツ保育園それぞれで違いはありますが、何種目ものスポーツをカリキュラムに取り入れているというのは大きな特徴です。習い事では週に1、2回しかできないスポーツを、保育園であれば日常的に取り入れていますので、子どもの運動能力の発達に役立つのは言うまでもありません。
運動能力以外の成長も期待できる
スポーツばかりして運動神経だけが発達してしまうのでは?と思われるかもしれません。しかし、さまざまなスポーツを通して身に付くのは、運動能力だけではありません。チームワークや上手になろうとする気持ち、負けてもそれを受け入れる心なども培われます。それらは「非認知能力」といい、協調性や忍耐力、自制心など、人間を構成する上で大切な能力です。またこの「非認知能力」は、幼児期に土台が作られるとも言われていますので、スポーツ保育園ではそんな大切な能力を適切な時期に伸ばすことができるというメリットもあります。
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スポーツ保育園で運動神経が良くなる?
もちろん子どもの運動神経の成長も気になりますよね。スポーツ保育園では毎日スポーツをするわけですから、もちろん運動能力の向上は期待してしまいます。そもそも、運動神経はどうやって良くなるのでしょうか?
万全の準備で「ゴールデンエイジ」を迎える
運動神経の成長で押さえておきたいワードが「ゴールデンエイジ」です。ゴールデンエイジは、9歳から12歳頃の期間です。
この時期に神経系の発達がほぼ完成すると言われています。この期間、子どもは見た運動をそのまま習得し、習得した動きは大人になっても身についている「即座の習得」ができると考えられています。
そして、その「即座の習得」のためには3歳から8歳頃の「プレゴールデンエイジ」の期間にさまざまな運動体験をしておくことが重要です。
特に5歳頃には運動神経が大人の80%まで完成すると言われ、この時期にさまざまなスポーツが体験できるスポーツ保育園は、運動神経の発達に大いに役立つでしょう。
子どもにぴったりのスポーツが見つかるかも
スポーツ保育園では、上に書いたようにさまざまなスポーツを体験することが出来ます。実は、世界で活躍するトップアスリートたちも幼少期には複数のスポーツを習っていたようです。テニスプレイヤーの杉山愛さんのお母さんが書いた論文の中で、宮里藍さん、錦織圭さん、石川遼さんの親御さんにインタビューをしています。
その中で、子どものころのスポーツ体験として、宮里藍さんはゴルフの他に野球やバスケットボール。
錦織圭さんはテニスの他に水泳、サッカー、野球。石川遼さんもゴルフの他に水泳、サッカーをしていたと答えています。
また、論文の筆者の娘である杉山愛さんも水泳、バレエ、フィギュアスケート、体操を習っていたそうです。
スポーツ保育園でさまざまなスポーツに触れる中で、子どもが世界を目指したくなるような種目が見つかるかもしれませんね。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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