子どもに勉強してほしいからといって、親の気持ちをストレートにぶつけてはいけません。子どもを傷つけない言葉がけが、子どものやる気につながるのです。ここでは勉強をしてほしいときに使える子どもを傷つけない言葉がけについて、考えていきましょう。
できないことを叱らず、過程を褒める
子育てをしていると、「子どもが勉強で失敗すること」が訪れます。例えば子どもの成績が落ちることが、その典型例でしょう。しかし仮に子どもの成績が落ちたとしても、叱ってはいけません。子どもの成績が落ちたとしても、過程を褒めることが重要なのです。
できないことを叱ると、子どもの自尊心が低下
親は「子どもは一生懸命に頑張っている」といつも考えておきましょう。しかし頑張ったのにも関わらず、子どもの成績が落ちてしまうこともあります。そんな中で、「成績が落ちるなんてダメね」と親が叱ったら、子どもはどう思うでしょうか?
成績が落ちても子どもは頑張っているわけですから、親から叱られたことで嫌な気持ちになるはずです。もしかしたら、子どもの自尊心も低下してしまうかもしれません。
子どもが失敗しても過程を褒めよう
「子どもは一生懸命に頑張っている」と考えれば、自然と過程を褒められるはずです。仮に子どもの成績が落ちた場合は、「子どもは何を頑張ったのか」を考えてみましょう。そのようにすれば、過程を褒める言葉が浮かんできて、適切な言葉がけができるはずです。そして、過程を褒めてあげれば、「このまま頑張ればいいのだな」と子どもも思ってくれます。
言葉がけのビフォー・アフターの例①
このように、叱りたくなったときでも角度を変えてみると、過程を褒める言葉がけに変化します。そして、子どものやる気を高めることができるのです。
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勉強を強制せずに、「勉強の意味」を言葉がけする
子どもが勉強をしないと「勉強しなさい」という言葉がけをしがちです。しかしこのように勉強を強制すると、逆効果な場合が多いものです。子どもに勉強をさせたいのなら、「勉強の意味」について言葉がけすることが、大切だといわれています。
勉強の強制は子どもにとってデメリット
子どもに勉強を強制すると、イライラされるかもしれません。また、強く言えば委縮していまうことも。仮に、強制して子どもが勉強したとしてもそれは主体的に勉強しているわけではないこともあるでしょう。今後子どもには、主体的に勉強してもらいたいですよね。だからこそ、勉強を強制するのではなく「勉強の意味」を伝えることが重要なのです。
子どもには勉強の意味を言葉がけしよう
子どもに勉強してほしいときは、子どもに「勉強する意味」を理解させることが大切です。子どもが「勉強する意味」を理解すれば、主体的に勉強をするようになるかもしれません。つまり、親が全く言葉がけをしなくても、子どもが勉強するようになるかもしれないのです。時には勉強を強制したくなるものですが、グッと我慢して「勉強する意味」を伝えて行きましょう。
言葉がけのビフォー・アフターの例②
上記のように、「勉強する意味」を子どもに言葉がけしましょう。しかし、「勉強する意味」に正解はありません。「知識習得」も勉強する意味ですし、「将来の幅を広げる」のも勉強する意味になります。自分の子どもの心に響く「勉強する意味」を見極め、それを伝えることが大切です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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