食べ物には、往々にして賞味期限があります。賞味期限は食べ物をおいしく、安全に食べられる期限です。しかし最近、ロングライフ食品というものが出てくるようになりました。ここでは便利なロングライフ食品についてご紹介します。
長期保存が当たり前になってきたロングライフ食品とは
コンビニやスーパーで売られている、パウチに入った食品。なんとなく生鮮食品よりは日持ちしそうに見えますが、実際は随分と賞味期限が長いことをご存じでしょうか?これが、ロングライフ商品です。ロングライフ食品とは、長期保存を前提として開発された商品で、近年スーパーでも購入できるようになっています。
賞味期限が60日もある牛乳?!長持ち食品は本当にある?
牛乳の賞味期限が約2カ月もあるなんて、ちょっと前までは信じられませんでした。また、いまだにロングライフ牛乳で賞味期限が60日もあるとは考えられないという方も、いるのではないでしょうか?しかし、長持ち(ロングライフ)食品は本当に存在します。ロングライフ牛乳がその代表格で、賞味期限がなんと2カ月間となっているのです。2カ月間も賞味期限があれば、長期保管することができますので、とても助かりますね。
【具体例】ロングライフ食品にはどんなものがある?
それでは、ロングライフ食品には他にどのようなものがあるのでしょうか?先ほどご紹介したロングライフミルクやロングライフ牛乳に代表される乳製品はもちろんのこと、お惣菜についてもロングライフ食品がリリースされるようになっています。また、パンやお菓子などにも賞味期限が極めて長く設定されているロングライフ食品に分類されるものもあります。
東日本大震災以降、より一層研究が活発になった
ロングライフ食品は、昔から活発な開発が行われていたわけではありません。東日本大震災以降、災害時や被災地に食品を保管できるようにということで、非常食的な部分からロングライフ食品の研究がより一層活発になりました。また、長期にわたる避難生活で赤ちゃんのミルクを作ることができなかったり、牛乳を必要とする方が新鮮な牛乳を手に入れることができなかったりなどの問題がきっかけとなり、ロングライフ食品の研究開発が進んだのです。
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ロングライフ食品の素朴な疑問Q&A
ロングライフ食品に関する素朴な疑問Q&Aについて、お答えしていきます。こちらでロングライフ食品に関する疑問を解決し、ロングライフ食品を一つでも手にとってみてはいかがでしょうか?
賞味期限が長いなら添加物がたくさん入っている?
意外なことですが、保存料を使わず普通の成分だけで長い保存を可能にしているのがロングライフ製法です。食品の衛生管理はもちろん、殺菌した容器を使用する、包装後に圧力をかけて殺菌するなど、各社が保存料を使わずにさまざまな工夫を凝らすことで安心・安全なロングライフ食品を製造しているのです。そのため、通常の食品に使用されている添加物ではない特殊なものが入っていることもほとんどありません。安心して口にできるのが、ロングライフ食品です。
実は食感が微妙なのでは?
ロングライフ食品は、味が微妙なのでは?ふにゃふにゃした食感があるのではないか?などという理由で敬遠している方が多いともいわれています。しかし、それは違います。長期保存といえば煮物の缶詰などもあるのですが、それでも食感がちょっと苦手だという方もいるでしょう。ロングライフ食品は、封を切ればすぐにおいしい食事が待っています。食感が悪かったり、独特の風味がついていたりすることもありません。中には、カレーのレトルト食品にあるじゃがいものように感じられることもあるのですが、しっかりと野菜のホクホクとした食感が残っているというケースもあります。ロングライフ食品だからといって、特に味や食感が劣るということはないのです。
長持ちする分、味が落ちているのでは?
余分な保存料を使わずとも、これまで通りおいしい食品を提供することができる、これがロングライフ食品の大前提です。そのため、牛乳や豆腐についてもロングライフ食品で風味が落ちるといったことはありません。おいしく楽しむことができるため、ロングライフ食品を特に敬遠する必要はありません。また、高齢の方にも抵抗が少ない点も良いところです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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