「認めて ほめて 愛して 育てる」七田式教育で子どもはどう変わる?

七田式教育
幼児教育に右脳開発を取り入れた七田式教育は、60年の歴史を持つ早期教育法の老舗ともいえる存在。幼児期に右脳の働きを活性化させることを重要視し、全国の七田式教室や通信教育、書店などで販売されている教材でそのメソッドに触れることができます。今回は、七田式教育の内容とそのメリットやデメリットについてご紹介します。

子どもが持っている能力を伸ばす七田式教育

子どもを褒める
「七田式」とは、幼児教育の研究者である七田眞(1929~2009)氏が今から1958年に提唱した幼児教育理論です。「ほめる」「食育」といったスタンダードな幼児教育に右脳開発を取り入れているのが特徴で、全国の「七田式教室」のほか、通信教育や書籍などの教材を通じて、七田式教育法に基づいたレッスンに触れることができます。

幼少期に右脳の力を鍛えることに重点を置く

七田式教育の最大の特徴は「右脳開発」。脳の中で大脳はものを考えたり覚えたりする働きをする場所で、左脳と右脳に分かれています。左脳は計算や言語の理解といった論理的な思考をする役割、右脳はイメージや感覚を認識する役割を担っているといわれています。
「左右両方の脳をバランスよく使うことで、人間はすばらしい能力を発揮できるようになる。生まれてすぐは右脳がよく働く状態だが、成長とともに左脳優位になっていく。そこで、右脳がよく働いている幼児期に、適切なトレーニングを行い、活性化させよう」というのが、七田式教育の考え方です。

絵や文字が描かれたカードを高速でどんどん子どもに見せ、右脳の活性化と左右の脳をつなぐ連結回路を育てる「フラッシュカード」、赤丸を1~50個ランダムに印刷したカードを見せ、視覚的に計算能力を引き出す「ドッツカード」、文章を読んで覚える「暗唱」といったトレーニングを行い、右脳を開発します。最近は幼児期だけでなく、小中学生や大人向けの右脳開発トレーニングも行っています。

学力だけでない!ほめて心を育てる教育

七田式は、能力開発で学力を高めることだけを目的としているわけではありません。能力を伸ばすには心を育てる必要があり、子どもの豊かな心を育むには、大人たちからの愛情や正しい食生活も欠かせないと考えています。

七田式では愛情を持って子どもと向き合うためのポイントとして、次の六つを挙げています。

  1. 短所ばかりを見るのではなく、いいところをきちんとほめる
  2. 子どもは成長する。今の姿は完成形だと思わないこと
  3. 子どもの目線で考え、「大人ならできて当たり前」を子どもに当てはめない
  4. きょうだいやよその子どもと比べない
  5. 「勉強さえやっていればよい」という育て方をしない
  6. 子どものありのままの姿を認める

「大人にほめられ、認められることで、子どもは豊かな心を育み、能力を伸ばしていく」と七田式教育法では説いています。

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全国の七田式教室や通信教育で実践

子どもの自主性
全国に展開する「七田式教室」では、七田眞氏が提唱した教育理論に、現代の社会事情や環境にフィットした最新のメソッドも組み合わせたレッスンを受けることができます。また、近くに教室がない人のために、教室で使われているフラッシュカードやドッツカードなどの教材の販売や、通信教育もあります。

胎教から特別支援まで多彩な8コース

七田式教室には、八つのコースがあります。

  • 赤ちゃんコース
  • 幼児コース
  • 幼児英語コース
  • 小学生コース
  • 小学生英語コース
  • 特別支援コース
  • 胎教コース
  • 音楽コース

6カ月までの赤ちゃんを対象にした「赤ちゃんコース」では、ベビーマッサージや赤ちゃん体操のほか、簡単なフラッシュカードも取り入れ、赤ちゃんに刺激を与えるレッスンが行われます。
6カ月~就学前の子どもを対象にした「幼児コース」では、年齢に合わせてさまざまなトレーニングを実施。0・1歳ではフラッシュカード、2・3歳ではイメージトレーニングやブリント学習、4・5歳では七田式が開発したそろばんを使った計算、5・6歳では暗唱などが行われています。

「小学生コース」では速読や作文創作、歌に合わせて算数の学習を行うなど、学習塾とは違ったユニークなレッスンを実施しています。また、英語に特化した「幼児英語コース」「小学生英語コース」、リトミックや創作、イメージトレーニングを行う「音楽コース」、妊娠中の方を対象にした「胎教コース」やハンディのある子どもを対象にした「特別支援コース」も開講されています。ただし、幼児コース以外は、開港している教室が限られているため、七田式公式サイトの教室検索ページ(https://www.shichida.co.jp/class/)で確認しましょう。

レッスンで親も子育てについて学ぶ

七田式教室の幼児コースは、親も一緒にレッスンに参加するきまり。親子でレッスンに取り組み、レッスン後は親に子育てアドバイスや指導も行われます。教室でのレッスンで子どもがうまくできないと、親がヤキモキする場面もあるようですが、そんなときは教室の講師から注意されることも。
親子で七田式教室のレッスンに参加することで親が学ぶことも多く、「子育てに対する意識が変わった」「子どもとの関わり方について考える時間ができた」という声も少なくありません。

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