ほっぺたも腕も脚も、ぷっくりむっちり。赤ちゃんのぷくぷくした体つきは何ともかわいらしいものです。しかしママにとっては、時にそれが気がかりの種になることがあります。太りすぎなのではないか、このままでは将来肥満体質になってしまうのではないかと心配しているママも少なくないのではないでしょうか。乳児期は多少肥満気味でもじきに痩せてくるから大丈夫だとも聞きますが、ムチムチとした体つきの赤ちゃんが痩せ始めるのはいつごろからなのでしょうか。
赤ちゃんが肥満のような体つきになる理由
赤ちゃんらしい体つきといえば、ふっくら丸々とした姿が思い出されるのではないでしょうか。個人差はあれ、赤ちゃんは幼児と比べたらぷくぷくと太った体形をしていることがほとんどです。赤ちゃんはどうして肥満のような体つきになるのでしょうか。
新生児期から幼児期にかけて体脂肪率が変化
赤ちゃんは、幼児期の子どもに比べると随分ぽっちゃりとしています。体脂肪率で比べてみても、幼児期よりも赤ちゃんのころのほうが高い数値になることが多いです。子どもの体脂肪率は、新生児期から幼児期にかけての期間に大きく変化します。新生児の体脂肪率は15%ほどですが、生後6〜10カ月のころには約25%にまで上昇します。しかしその後は徐々に下降していき、5歳ごろに再び15%程度になると、それ以降はほぼ一定です。
赤ちゃんの体脂肪率が高いのはどうしてか
赤ちゃんが高体脂肪なのは、発育のためのエネルギー源として脂肪を蓄えるからだという説があります。新生児期から幼児期にかけては、体も脳も著しく発達する時期です。特に脳は大きさも急激に拡大しニューロンも激しく増加します。その過程で多くのエネルギーを必要としますが、それを確保するために赤ちゃんは体に脂肪を多くため込むのではないかと考えられています。また、脂肪の形でエネルギーを蓄えておけば、もし感染症などでミルクや離乳食がとれなくなったとしても、発育のためのエネルギーを蓄えておけるという利点もあるかもしれません。
合わせて読みたい
赤ちゃんの体つきは肥満のように見えやすい
大人の場合、体内水分量が少ないと体脂肪率が高くなる傾向があります。しかし赤ちゃんは、体脂肪率が高い上に体内水分量も多いです。頭と体の比率も3〜4等身くらいのために、太っているように見えやすいという特徴もあります。
赤ちゃんは、体内に含まれる水分の量も多い
成人や幼児と比べ、赤ちゃんは体内に含まれる水分量が多いのが特徴です。一般的に、成人の体内水分含有量は体重の約60%といわれていますが、新生児は約80%、乳児でも約70%です。つまり、赤ちゃんの時期は体の7〜8割が水分ということになります。水もまた赤ちゃんが発育していくのにかかせません。脳も体も成長のために活発に新陳代謝をしますが、そこで重要な働きをしているのが水なのです。赤ちゃん独特のハリのあるムチムチとした体つきも、肌がみずみずしくプリプリとしているのも、赤ちゃんの体にたっぷりの水分が含まれているからなのですね。
赤ちゃんから子どもへ…頭と体の比率も変化
0歳から3歳ごろにかけての時期には、体が大きくなるだけでなく、頭と体の比率も変化していきます。赤ちゃんのころはおおよそ3等身です。身長の割に体に脂肪や水分を多く含み、ぷくぷくとしてやわらかい丸みを帯びた体つき。太って見えやすく、肥満のように感じられることも少なくありません。しかし、寝返りができるようになり自分で動けるようになってくると、次第に筋肉も発達していきます。活動量が増えるのにともなって体も引き締まり、丸みが減っていきます。身長や手足の長さも伸び、2歳ごろには4等身くらいに。そして3歳ごろには、5等身くらいのスラッとした幼児体形になるようです。
合わせて読みたい
メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。