赤ちゃんの頃は特に気にならなかった子どもの性格。しかし、成長するにつれて子どもひとりひとりの個性がどんどんはっきりしてきます。なかには「うちの子は神経質だな・・・」と悩んでいるパパやママもいることでしょう。神経質な性格は放っておいていいのでしょうか?それとも何か改善する方法はあるのでしょうか?
そもそも神経質ってどういう性格のこと?
ちょっとしたことで所構わずすぐに泣いてしまったり、引っ込み思案だったり。子どもの性格は十人十色です。パパやママが悩んでいる子どもの性格はどんなものでしょうか?そもそも「神経質」とは、どういう性格のことを指すのでしょうか?
「神経質」とはこんな特徴がある
神経質とは、以下のような場合のことを指します。
- さまざまな環境の変化に適応する力が乏しい
- 身体的な抵抗力が弱い
- すぐに不安状態になりやすい
例えばちょっとした環境の変化で熱が出たり、おなかの調子がわるくなったり。こういった場合、「神経質」であるといえるでしょう。臆病だとか、小さなことに対してこだわりが強いなどということだけで本当に神経質だとはいえません。
神経質は病気ではありません!
神経質というと、神経衰弱や神経症などのように病気なのかと思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。気質からくるものであり、精神的に「気のせい」で起こるものともいえます。
症状は人によってさまざまで、眠りが浅い・動機がしやすい・衛生的でないと嫌などもよく聞かれます。これは決しておかしいということではなく、自分に身のまわりに関するものごとに意識が向きやすく、一つのことに執着してしまう性質なのだといえるでしょう。
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子どもの性格はどうやって形成されるの?
ひとりっ子や兄弟姉妹、子どもの人数もおうちによってさまざまでしょうが、きょうだいがいてもまったく同じ特徴のある子は一人もいないのではないでしょうか?そもそも子どもの性格はどんなふうにできあがっているのか、気になるところです。
子どもの性格に影響すること<遺伝子>
日本心理学会「心理ふしぎふしぎ」のなかで、子どもの性格には、主に二つの要因が影響すると示されています。それは、うまれつきの素質(遺伝子)によるもの、まわりの環境によるものです。
性格は複雑な性質であり、一つの遺伝子だけでできあがっているものではありません。神経質の一卵性双生児と二卵性双生児の類似性について調べたデータによれば、遺伝子が100%同じ一卵性の方が、50%同じ二卵性よりも約2倍類似性があったとのこと。性格には遺伝子が影響しているといえるでしょう。
子どもの性格に影響すること<環境>
遺伝子と同じく子どもの性格に影響するとされるのが、環境です。環境には主に、親や家族の影響が関係する「共有環境」と、友達関係など、ひとりひとりによって異なる「非共有環境」があります。
親や家族の影響が子どもの性格に大きく関係すると思っている人が多いのですが、これは子どもの年齢によって違いがあるのです。出生~6カ月頃までは共有環境が影響するものの、1歳~年長あたりまではほとんど影響せず、若干非共有環境が関連します。そして小学校入学を機に共有環境が大きく関連してきます。
環境を気にしすぎてパパやママが神経質になりすぎているおうちもあるかもしれませんが、それほど大きく影響していないのかもしれませんね。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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