小学校のトイレにどんなイメージを持っていますか?親世代が小学生の頃の学校のトイレは、薄暗く、鼻をつまみたくなるような臭いと和式トイレがなんとなく落ち着かない雰囲気でしたよね。しかも、学校でうんちをするのは恥ずかしいと思っていませんでしたか?今の小学校のトイレはどうなのでしょう?最新の小学生トイレ事情をまとめてみました。
小学校のトイレは和式と洋式どっちが多い?
各家庭や商業施設、公共施設など多くの場所で洋式トイレが定着する中、小学校には築年数の古い和式トイレが数多く存在しています。家庭で洋式トイレしか使ったことのない子どもたちは小学校でどのように和式トイレに向き合っているのでしょう。
小学校のトイレはまだまだ和式が中心
最新の調査では、洋式トイレの数に比べ和式トイレの数が多い小学校は全体の約50%であることがわかりました。2010年の調査では約80%でしたから、徐々に減ってきてはいるものの、依然として小学校のトイレの基本は和式トイレなのです。家庭や保育園、幼稚園で洋式トイレに慣れ親しんだ子どもたちは、小学校入学と同時に和式トイレの問題に直面しています。
小学生は洋式トイレを望んでいる
小学校のトイレは古いものが多く、臭い、汚い、怖い、暗い、壊れているといったマイナスのイメージを持ってしまいがちです。そんなトイレ環境は、決して落ちつけるような場所とはいえませんよね。また、子どもたちが和式トイレそのものに不慣れである点も問題となっているようです。小学生の約60%は洋式トイレの増加を望んでいます。
2人に1人は小学校でうんちを我慢している!?
最新の調査では、小学校でうんちをしないと答えた子どもは約30%でした。また、うんちを我慢した経験があるという子どもは約50%で、特に和式トイレの割合が多い小学校の子どもたちにその傾向が強く見られるようです。そこには、キレイな洋式トイレで落ち着いてうんちをしたいという子どもたちの願いも隠されているのかもしれません。
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小学校の和式トイレが子どもに及ぼす影響
小学校でうんちはしない、我慢する、と多くの子どもたちが答えたように、小学校の古い和式トイレは子どもたちにさまざまな影響を与えていると考えられます。決して笑い事では済まされない、深刻な影響もあるようです。
休み時間は洋式トイレに長い列が
多くの小学校では数は少ないながらも洋式トイレを設置しています。子どもたちはそんな数少ない洋式トイレを使用するために、短い休み時間に順番待ちをするといいます。しかし、いざ自分の順番がまわって来ても、後ろにたくさんの友だちが列を作っているとしたら、落ち着いてうんちをすることなどできないのではないでしょうか。
小学生の便秘症が増加傾向にある
今の子どもたちは塾や習い事でスケジュールが細かく刻まれており、ゆっくりとうんちをする時間が確保できず、便秘症の子どもが増加しているといいます。学校でうんちがしたくなっても、和式トイレでは落ち着いて排せつできないことが原因の一つとも考えられています。便秘は腹痛や食欲低下を招き、ひどい場合は激しい腹痛に襲われることもあります。また、イライラや集中力の低下により勉強にも集中できません。
和式トイレはいじめやからかいの対象に
キレイで居心地の良い自宅のトイレに対して、学校の和式トイレは不衛生なイメージを持ってしまう傾向があるようです。そのギャップはかなり大きく、感受性の強い子どもたちは苦手意識を持ち、学校の和式トイレを避ける傾向にあります。また、いじめやからかいなどのきっかけが生まれやすい場所でもあり、負のイメージが付きまとうといっても過言ではないでしょう。
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小学生と高校生の2人の男の子の母です。海の近くに住んでいます。
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