男の子はママに女の子はパパに似るっていうのは都市伝説？

人の外見は「親からの遺伝」と「生活習慣」によって決まります。つまり、親から遺伝子を受け継ぎ、親と共に同じような生活をしている子どもが、限りなく親に似るのは当然のことなのですが、果たしてそこに「男の子はママ、女の子はパパに似る」という法則は存在するのでしょうか？遺伝と生活習慣が外見に与える影響と共にご紹介します。

遺伝～子どもが親から引き継ぐさまざまな特徴～

親子の似ている、似ていないは多くの部分が遺伝で決まります。「優性遺伝と劣性遺伝」「隔世遺伝」などいくつかわかっていることもありますが、どちらの親のどの部分がどう遺伝するかそのパターンについて予想することは現在のところ非常に困難です。

「遺伝」とはそもそも何なのか？

遺伝とは要約すると親の特徴を子どもが受け継ぐことで、それは外見的な特徴もあれば、内面的なかたぎなどの特徴、また遺伝性の病気などの場合もあり、また引き継いではいるものの表にでないものもあります。父親と母親からすべての子どもに受け継がれるこの「遺伝」ですが、今まさに世界中で研究が盛んな分野であり、まだまだ解明されていない謎を多く含んでいます。

「優性遺伝と劣性遺伝」からわかること

両親が持っている特徴のうち「遺伝しやすい特徴」と「遺伝しにくい特徴」として判明しているものがありそれをそれぞれ「優性遺伝」「劣性遺伝」と呼びます。例えば、「青い目」と「黒い目」の両親から生まれた子どもは「黒い目」になることが多く、「一重まぶた」と「二重まぶた」の両親ならば子どもは「二重まぶた」になりやすいというような特徴です。ただし、100％その通りになるわけではありません。

祖父母から孫へ伝わる「隔世遺伝」

隔世遺伝とは親を飛び越えて、祖父母の特徴が孫にでる遺伝のことで、これは親が持っていない特徴が突然その子にでたわけではなく、親が持ってはいても表にはでていなかった、遺伝子の中の特徴が子どもにでたと考えられます。例えば、両親は視力がいいのに子どもは先天的な乱視、調べてみると祖父が同じような特徴を持っていたなどという場合があります。

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絶えず変化し続ける外見の特徴とは

世の中には赤ちゃんのころからずっと面影のある人もいれば、別人のように変化する人もいます。それは遺伝子の影響もありますが、生活習慣などによる後天的な要素や人の印象を決める体形や表情、髪型にも大きく左右されているのです。

生活習慣で大きく変わる身体的特徴

人間の特徴を作り出すのは、遺伝的要素だけではありません。生活習慣によって形成される特徴も多くあります。同じ食習慣や生活習慣によって似てくる「体形」が最も代表的なところですが、普段からどんな表情を多くしているかにより表情筋の付き方も変わってくるため顔つきにも影響がでます。また、歯の形は遺伝によるところが多いですが、歯並びは食習慣や生活習慣の影響を大きく受けます。

「一重」の子どもが「二重」になることもある

「普段は一重まぶただけど、風邪をひくと二重まぶたになる」子どもにはこのようなことがおこることがあります。これは、本来は二重だけれど、ぷっくりとして一重になっていた子どもが風邪により若干痩せて本来の二重がでたことが原因と考えられます。同様のことは、成長過程でもよく見られ、赤ちゃんのころは一重だと思っていた子が成長するにしたがって二重になることは珍しくありません。

外見の特徴は時期や見方によって大きく変わる

人は絶えず変化しています。成長中の子どもは特に顕著で、生まれたばかりはパパに似ていたのに1カ月検診ではややママ似、3歳ではまたパパ似に戻ったなどということも。また、髪型や見る角度、表情なども人の印象には大切な要素で、前髪をおろせばママ似だけど前髪をあげたらパパ似、普段の顔はパパ似だけど笑った顔はママそっくりだったりすることもあります。

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