このところ、心が痛くなるようないじめのニュースが続いています。もし、わが子が学校でいじめにあったら、親は誰に相談し、どのような行動をとるべきなのでしょうか。そして、どうすれば最悪の事態に至らぬよう子どもを守り抜くことができるのでしょうか。ここでは、いじめの見抜き方から対処法に至るまで重要なポイントをお伝えします。
いじめ？と思ったら、まず親がすべきこと
年齢が上がれば上がるほど、子どもはいじめられていることを隠します。その理由は、自分自身がいじめられているとは認めたくなかったり、報復を恐れたり、親に心配をかけないよう配慮したり…とさまざまですが、いじめはエスカレートしやすいもの。早く見つけて対処する必要があります。
陰湿化・巧妙化する現代のいじめ
いじめはいつの時代にもありました。けれど、子どもたちがインターネットを利用するようになってから、いじめはさらに陰湿化・巧妙化していると言わざるを得ません。大人の目の届かないところで、大人数で一人をとことん追いつめていく。傍観者たちは自分がターゲットにされるのを恐れ、いじめる側につく。そんな地獄のようないじめの真っただ中にいる子どもが今このときも確実にいます。
わが子がいじめの標的に？いじめの見抜き方
いじめの見抜き方の代表的なものとしては「学校のことを話さなくなる」「成績が急激に下がる」「持ち物をよく失くす」「衣服が汚れている」などが挙げられます。また、普段からしっかりとコミュニケーションをとっておけば、何か変化があったときに「何かおかしい」と早い段階で気づくことができます。コミュニケーションをとる秘訣（ひけつ）は「Yes, No」では答えられない質問をすることです。
いじめに関する全ての記録が「動かぬ証拠」
いじめられているとわかったら、全て記録に残しておきましょう。具体的なデータは、いじめの事実をなかなか認めようとしない学校をはじめ、いろいろな専門機関を動かす力を持っています。いつ、どこで、誰に何をされたかをまとめ、汚れた服や落書きされた教科書などは全て写真に残します。メールは保存し、電話は録音する…いじめに関する記録は大切な「証拠」です。
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親がすべき対処法~子どものケア編
何か様子がおかしいと気づいたら、まずは子どもに話を聞かなければなりません。けれど「いじめられているの？」などとストレートに聞いても、悟られたくない子どもが素直に話してくれるとも限りません。それでは、親はどのように話を聞き、どんな言葉かけや対処をすればいいのでしょうか。
対処法1~子どもの話をじっくり話を聞こう
いじめにあっているかもしれないと思ったら、リラックスできる状況をつくり、何があっても子どものことを100％受け入れ、しっかりと心に寄り添う覚悟で話を聞くことが重要です。ここを誤ると子どもは心を閉ざして何も話してくれなくなります。事実確認をしたい気持ちもわかりますが、質問攻めにするようなことは避け、ゆっくり、じっくりと共感しながら聞くことで子どもの心も軽くなります。
対処法2~子どもへの言葉かけは受容と共感
消してしまいたい嫌な記憶を呼び起こし、子どもは勇気を振り絞って話をしてくれています。そう考えると、子どもを責めるような言葉を言っていいはずがありません。まずは、話してくれたことに感謝の意を表し、つらかった気持ちを共感したとこと伝えましょう。そして、親は何があっても味方であること、一緒に解決したいと思っているという決意を伝えてください。
対処法3~親に求められるのは冷静さ
子どもがいじめられていると知れば、すぐに怒鳴り込みに行きたくなる気持ちはわかります。けれど、それをしては話がこじれるだけ。まずは親が冷静になりましょう。学校等に相談したとき、全ての人に正確に事実が伝わるよう、いじめの実態を箇条書きでまとめた被害事実書と今後どうして欲しいのかを書いた要望書を作成し、相談時に持参しましょう。
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7歳の男の子と4歳の女の子の母です。試行錯誤の子育てですが、子ども達に成長させてもらっています。
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