保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
小学校を公立にするか私立にするかということは子どもの将来を少なからず左右する選択ではないでしょうか。学費の面で大きな開きがあるのは周知の事実ですが、それ以外の違いはどんなところにあるのでしょう。公立と私立それぞれの特徴やメリット、デメリットについてまとめました。
公立小学校の特徴とメリット・デメリット
公立小学校の特徴は、私立に比べて格段に学費が安いということだけではありません。その他、さまざまなメリットが存在しています。同時にデメリットになる部分も把握し、両方の側面から検討していきましょう。
住む地域によって振り分けられる公立小学校
子どもが就学年齢をむかえると、市区町村から就学通知が届き、公立以外の受験を検討している子どもを除いて、自動的に公立小学校への入学が決まります。同じ地域に住む子どもは、みんな一緒に同じ公立小学校へ通い勉強することになります。
地域との結びつきも強く、課外活動などを通して交流を深める機会がたくさん設けられています。
公立小学校のメリットはのびのびと成長できること
低学年のころからたくさんの地元の友達と知り合うことができ、放課後も友達と近所で遊べます。学校が近く登校が楽で、災害時などにもすぐに駆けつけられて安心です。
さまざまなタイプの親がそろいますが、親同士の付き合いは比較的楽です。あらゆる家庭環境の子どもが通い関わりを持つため、よい意味で視野も広がるでしょう。
公立小学校のデメリットはすべて運次第なところ
公立小学校にも教育熱心なよい先生はいます。しかしそうではない先生もいて当たりはずれがあるのもまた事実です。クラスメートや親に関しても同様で、
進学のたびに受験を繰り返す大変さもあるでしょう。
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私立小学校の特徴とメリット・デメリット
私立小学校の特徴は、公立に比べて学費が高いだけではありません。私立小学校だけにしかないたくさんの魅力があります。メリット、デメリットから見えてくる私立小学校の特徴を知り、小学校選びの参考にしましょう。
全国的に見ると少数派の私立小学校
私立の小学校は全体の1%しか存在しません。全国的に見ると受験をして地域の公立以外の小学校へ入学する子どもは少数派です。それに対し東京都の私立小学校は都内の小学校の4.5%です。決して多いとは言えませんがその存在感は数字以上のものがあります。そのため首都圏を中心に私立小学校受験を考える親は増えています。
私立小学校のメリットはよい環境で学べること
教師に移動がないため、入学から卒業まで長くお世話になることができて安心です。学校独自の教育カリキュラムが充実しているため、子どもの個性に合った学校を選ぶことで学力を伸ばしてあげることができます。また、教育熱心な親が多く、学校行事にも協力的です。低学年のころからしつけが行き届くため、子どもたちが落ち着いています。
私立小学校のデメリットは子どもの頑張りで克服
意識的に外へ目を向けないと視野が狭くなりがちです。教育熱心な親の影響で子どもが競争心むき出しになるなど、常に恵まれた環境で生活することにより温室育ちになることも考えられます。学校が自宅から離れていると、ラッシュ時の公共交通機関を利用しなければならないことも。放課後近所に遊ぶ友達がいないことなども挙げられます。
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小学生と高校生の2人の男の子の母です。海の近くに住んでいます。
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