待ちかねていたかわいい赤ちゃんが生まれると、ついハイになってしまうのも無理はありません。大量に写真を撮って身内や友人にみせたり、会員制交流サイト(SNS)やブログで写真を公開したり。まだ赤ちゃんだから大丈夫と思うせいか、ネット上で公開する方も多いのでは?でも、赤ちゃんだからといって、気軽に公開しても大丈夫なのでしょうか?
画像に含まれる個人情報には要注意!
赤ちゃんの写真に限ったことではありませんが、実は画像のデータには思いも寄らぬ情報が含まれており、知らず知らずのうちに個人情報を垂れ流している可能性があります。写真をネット上に公開することに対して神経質な方も多くなってきていますが、具体的な注意点を確認してみましょう。
画像には衛星利用測位システム(GPS)情報も含まれている
実は、デジタルカメラやスマホのカメラで撮影した画像には、Exifというさまざまな情報も含まれています。この中にはGPS情報も含まれており、どこで撮影したかが簡単に特定されてしまうほか、自分でカメラに設定をしてあれば本名や住所までが分かってしまいます。この画像をそのままネット上で利用するのは、自分の個人情報を全世界にばらまいているのと同じです。
個人情報は簡単に特定されるかもしれない
Exif情報はSNSによってはアップロード時に自動的に削除されるため、一般的な使い方をしていれば流出の恐れはさほどありません。しかし絶対安全とは言い切れませんので、あらかじめカメラやスマホのGPS機能をOFFにして撮影をしたり、Exifを削除してくれるアプリを利用したりしましょう。それでも、写真に写っている風景から場所を特定される恐れもあります。
モザイクやスタンプの加工をしたから大丈夫?
子どもの写真を投稿したいけれど、さすがに顔出しは怖い!と気にする人はさすがに多いでしょう。特に他人の子どもも一緒に写っていれば、モザイクやスタンプなどで顔を隠す加工をしてから使用するのがマナーとなっています。しかし、Exifに含まれている画像のサムネイルにはその加工が反映されないので、Exifが残っていれば加工をしても全く意味がありません。
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危険を避けるためのSNSの使い方
SNSで個人情報を特定されて恐ろしいのは、最悪の場合犯罪につながることです。自分の赤ちゃんが悪意のある人間に目をつけられれば、画像を悪用されたり誘拐されたりということも起こらないとはいえません。個人情報をネットから特定されないように気をつけたいポイントがいくつかあります。
詳しい個人情報や普段の呼び名は書かない
SNSには自分のプロフィールを詳しく書くことができます。名前や住所だけでなく、出身地や学歴、勤務先、生年月日なども記載することができますが、当然個人が特定されやすくなるので必要以上の公開は避けましょう。子どものことを考えれば特に住所を特定されないようにすること、日記やコメントを書く場合に子どもの普段の呼び名を使わないことを心がけましょう。
公開先を限定しているから大丈夫?
SNSの公開先を「友達のみ」に限定した設定をしているから大丈夫、と安心していませんか?友達が自分の投稿をシェアすれば情報は簡単に拡散していきますし、友達の友達関係をたどって交友関係を見てしまうことはよくあることでしょう。一度インターネット上にアップした以上、それは秘密の情報ではなくなると考えておくべきですので、少しでも見られたくない人がいる情報の投稿は避けましょう。
大きくなった子どもが見たらどう思う?
自分の意志と関係なく全世界に自分の顔写真がさらされることは、内容にもよりけりですが大なり小なり不快になるものではないでしょうか。まだ意思表示のできない赤ちゃんだから、かわいいから、といって自分の素顔が不特定多数の人に見られている状態を、成長して自我に目覚めてからの子どもがどう感じるかを考えておく必要はありそうです。
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仕事もしながら3歳の娘の育児を頑張る高齢ママです。
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