妊娠したとなると、子どものためになることならなるべく早いうちから少しでもやってあげたいと思うのが親心というもの。その中でも気軽にできるものが胎教で、おなかの赤ちゃんとよい音楽を聴くというのが一般的な方法です。しかし、実はもっとさまざまな方法や意義があるのです。ここでは胎教の基礎知識とおすすめのクラシック音楽をご紹介します。
胎教って何?何のためにするの?
胎教は胎内教育ともいい「優秀な子に育てるため、胎児のうちから始める早期教育」と考える人もいます。胎教にはさまざまな考え方や捉え方がありますが、要するに胎児に何かしらのよい影響を与えるために、胎児の脳を刺激したり母体を精神的に安定させたりすること、といえます。
胎教によってどんな効果が得られるの?
大ざっぱにい言えば、胎教とは胎児との時間をよりよく過ごすために何をするか、ということといえます。妊婦が精神的に安定した状態でいることが、胎児によい影響を与えるのでしょう。科学的根拠はないとされていますが、胎教の効果には「情緒の安定した子になる」「夜泣きをしないなど育てやすい子になる」などが挙げられています。
効果的な胎教にはどんな方法がある?
胎教の方法には、良い音楽を聴かせる、胎児に優しく話しかける、絵本を読み聞かせるなどのほか、胎児が中からおなかを蹴ったら同じ場所を外から軽くたたき返すゲームのようなものもあります。どんな方法が効果的かと難しく考えすぎず、妊婦が純粋に心地良いと思えることをやってみるとよいでしょう。また、妊婦の運動や食生活を考えることも胎教の一種と考えられています。
胎教はいつから始めると効果的?
胎児の脳には妊娠3カ月頃の記憶があるとか、妊娠6カ月頃からは脳の機能が著しく発達するのでその頃から良質の芸術などに触れるのがよいともいわれます。しかし、ひどいつわりや忙しい仕事のために時機を逃したと後で悔やむことはありません。やろうと思った時がベストのタイミングであり、全く胎教をやらなくても特に問題はありません。
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定番、モーツァルト鑑賞!どの曲がよい?
胎教の定番中の定番は、胎児に音楽、特にクラシック音楽を聴かせることでしょう。中でもモーツァルトの楽曲には「1/fのゆらぎ」というヒーリング効果があるとされる現象が見られるためによく利用されます。ここでは胎教に適したモーツァルトの楽曲を3曲ご紹介します。
鉄板!「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルトの楽曲の中でも非常に有名で、胎教にもよく使われているのが「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」というセレナーデです。誰の耳にも心地良く明るい気持ちになる曲で、赤ちゃんに対する夢や希望が思わず膨らみます。赤ちゃんに話しかけるなど、生まれてくる赤ちゃんがどんなふうに成長していくのかに思いをはせる時のBGMとして最適です。
美しい旋律「ディヴェルティメントニ長調K136」
モーツァルトがわずか16歳の頃に作曲したという「ディヴェルティメントニ長調K136」は、弦楽四重奏のための曲で、モーツァルトの楽曲の中で最も有名な作品です。貴族たちの社交場や食卓など屋内で演奏されるための楽曲であり、明るく軽快なメロディーながら、聴いているうちに自然とその優雅さの中に入り込んで、世界は美しいとしみじみ感じてしまうはずです。
かわいらしさあふれる「春への憧れK.596」
「春への憧れK.596」は、子ども用の歌曲として作曲され、日本でも明治時代から親しまれてきた作品です。子ども用というだけあって複雑な旋律はなく、明るさとかわいらしさに満ちあふれています。ピアノの初歩の練習曲としても知られていますが、ピアノやハープでの演奏のほか、声楽家やウィーン少年合唱団による歌声の美しさにも心が洗われます。
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仕事もしながら3歳の娘の育児を頑張る高齢ママです。
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