世の中には名作といわれる文学がたくさんあります。今回は、小学校低学年の子どもに読んでいただきたい名作文学を10冊ご紹介いたします。絵本から少し長めの読み物に移行する時期にぴったりの本ばかりです。長年多くの子どもたちに親しまれてきた名作の物語をぜひ親子で楽しんで、お家で本の内容についてお話をしてみてくださいね。
動物が主役の読んでおきたい名作文学3選
名作文学の中には、動物が主人公のお話が数多くあります。絵本でも動物が主役のお話が多いように、動物が登場するお話は子どもの興味をひきやすいという点があります。今回は、かえる・ねこ・くまが登場するお話を集めてみました。
がまくんとかえるくんの友情物語「ふたりはともだち」
アメリカの絵本作家、アーノルドローベルの作品。がまくんとかえるくん、仲のよいこの二人のお話が五つ入っています。中でも5話目の「おてがみ」は小学校の国語の教科書で読んだことがあるというパパママも多いのではないでしょうか。がまくんとかえるくんのくすっと笑えて、ほろっとさせられる友情の物語。絵本から童話への切り替えにちょうどよい本です。
愛を初めて知ったねこの話「100万回生きたねこ」
100万回の生まれ変わりをしたとらねこがいました。とらねこはどの飼い主にもかわいがってもらっていましたが、彼はどの飼い主のことも愛していませんでした。そして野良猫になったとらねこは初めて白いねこを愛するのですが・・・愛を知ったとらねこを通して、生きること死ぬこと、愛することを深く考えさせられます。低学年の子どもだからこそ、与えてあげていただきたい本です。子どもの成長とともに読後の感動が新たになるものと思われます。
なぜ?どうして?が成長を導く「くまの子ウーフ」
知りたいことがたくさんの小熊のウーフが身の回りにある日常から疑問を思いつき、自分なりにその解答を見つけていくというお話です。思わずくすっと笑ってしまうような答えを思いつくウーフ。キツネのツネタの話を信じてひどい目にあってもめげません。天真らんまんなウーフを通して、なぜ?という気持ちを持つことや自分で考えることの大切さを感じることができます。
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子どもたちが主人公の名作文学4選
次に、子どもが物語の中で活躍するお話を4冊ご紹介します。子どもが自分と主人公を置き換えてわくわくドキドキできるお話ばかりです。まるで自分が冒険やファンタジーの世界に足を踏み入れたかのような気持ちになってくれるかもしれません。
子どもたちの成長物語「大きな1年生と小さな2年生」
体は大きいけれど弱虫な、1年生の男の子まさやと、体は小さくても勝ち気な2年生の女の子あきよ、全てが正反対な小学生二人の成長物語です。いつも強いあきよが涙しているところを見て、まさやはあきよを喜ばせるための大冒険に出掛けます。誰かを守ろうとする時、人は強くなる。こんなことをこの本は教えてくれます。
優しさあふれるファンタジー「ちいさいモモちゃん」
30年がかりで完結を迎えた「モモちゃんとアカネちゃんシリーズ」の第1作がこちら。モモちゃんが生まれた日から3歳になるまでのお話です。働くママとちいさいモモちゃんの掛け合いが時に楽しく、時にほろりとさせられます。大人には当たり前の日常が、子どもの目にはちょっと不思議な出来事に映る。モモちゃんの目線を通して、私たちにすてきなファンタジーの世界を見せてくれます。
わくわくがとまらない「エルマーのぼうけん」
動物島に捕まっているりゅうを助けるため、冒険に出掛けるエルマー少年の物語。「エルマーとりゅう」「エルマーと16匹のりゅう」の3部作の1作目です。家出をして船にもぐりこみ到着したどうぶつ島で、猛獣たちに襲われそうになりますが、かしこくきりぬけていくエルマー。わくわくを刺激するエピソードの数々は、子どもの好奇心を刺激してやまないでしょう。
自分だけの秘密基地「おおきな木がほしい」
かおるはおおきなおおきな木がほしい、とお母さんに話します。かおるが想像する大きな木にはお部屋があって、お料理だってできちゃう秘密基地。自分だけのツリーハウスが欲しいのです。きっとこの本を読んだ後は自分だけの大きな木が欲しくなります。温かいタッチの絵とワクワクする内容で、子どもの心をギュッとつかむ絵本です。
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二人の男の子の母です。もともと野球ファンでしたが、今は息子の影響ですっかりサッカー狂になりました。
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