三人の子育てをしながら2015年保育士資格を取得し、モンテッソーリの保育園に勤務。 リトミックや全身を使ったアートなどが得意。自身の子育て経験を生かしながら、保護者の気持ちに寄り添った保育を目指している。保育記事監修者プロフィール:池田美樹 先生
子どもを保育園に預けているご家庭では、特に子どもの病気にはナーバスになりがち。というのも、子どもが体調不良で早退などをすれば、仕事中に保育園から連絡が入ります。お迎えに行き、時には翌日も仕事を休まざるを得ないことも。
子どもの体調がめまぐるしく変わるのは、致し方ないこととはいえ、仕事を持つママなどはさまざまな気苦労が絶えないでしょう。今回は、子どもの発熱時に保育園へ預けることについて考えていきます。
子どもの発熱は何度だと保育園に預けられないの?
子どもが突然発熱するのはよくあること。夜中に発熱し、朝にはすっかり下がっていることもあれば、昼間になって再び熱が上がってくるなんてことも。子どもがどれくらいの熱を出した場合、保育園に預けられないのでしょうか?
37・5度が境界線になる!
多くの保育園では、子どもを受け入れる際に「37・5度以上の発熱」を境界線としています。もしも朝37・5度以上の発熱があれば子どもを預からず、また保育中に37・5度以上の発熱があった場合にも、保護者に連絡を取ってお迎えに来てもらうケースが多いです。
大人で平熱が低い人が37度以上だと「発熱」を疑うのではないでしょうか?子どもの場合、そもそもの平熱が高いことも影響しているといえるでしょう。
小児でいう「発熱」の定義について
子どもの平熱は大人と同様に個人でさまざまですが、だいたいは37度前後の子どもが多いです。医学的に見た場合、小児では37・5度以上を発熱と定義しています。ただし平熱からプラス一度を発熱と定義するものもあるなど、さまざまな考え方があるのが現状です。
上記で説明した「37・5度」を、保育園で子どもを預かる際の基準として考えているケースが多いといえます。
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37・4度の熱……保育園を休ませるべき?
38度以上など、明らかに高熱である場合は保育園を休まざるを得ないでしょう。一方で、37・4度など微妙なケースもありますよね。この場合はどのように対処するといいのでしょうか?
子どもの様子をよく観察する
朝、いつもよりも体温が高かった場合は子どもの全身状態をよく確認しましょう。身体に発疹はないか、鼻水や頭痛、喉の痛みなどを訴えてはいないか調べる必要があります。それらの症状がなくてもいつもと表情が違う、本人がダルそうにしているなどがあれば登園は控えた方がよいかもしれません。
また予防接種の副反応として発熱する場合もあるようです。
保育園に一度確認してみる
保育園によって、対応はさまざまです。例えば他の症状などを踏まえ、元気で問題なさそうであれば登園できる場合もありますし、一度病院で医師の診断を受けてみて…という保育園もあります。
37・4度でも、無理にそのまま登園させるご家庭もあるかもしれません。しかし、その数時間後にはお迎えの電話がかかってくるケースも。微妙な体温で登園させてすぐに体調不良になってしまうと、ママの職場はもちろんのこと、保育園にも迷惑をかけてしまう可能性があります。事前に確認しておくほうが、お互いにとってもベストな判断でしょう。
もともと平熱が高い子どもの場合は?
大人でも同じことがいえますが、平熱がもともと高い子どもいるはずです。この場合、元気でもすぐに37・5度を超えてしまう、なんてことも。この場合も保育園に相談してみるといいですね。先述したように、一般的には37・5度が小児における発熱の定義ですが、平熱から一度高い場合も発熱と考えられます。
そのため、平熱が高い子どもは37・5度より高い体温を発熱の基準と考え、登園の可否を判断してくれる可能性もあります。人間の体質は個人によって大きく異なるので、保育園にも事前にきちんと伝えておくことで、トラブルを防ぐことにもなるでしょう。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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