色が入った名前をつける際の注意点
自分の好きな色や子どもをイメージした色など、名前に含む色を選択する際は非常に夢が広がって楽しいものですが、注意しなくてはいけない部分もあります。どの色でも名前に入れてOKというわけではなく、きちんと注意点を理解した上で、名前をつけてあげましょう。子どもが一生使用する名前なので、慎重に選んであげてください。
常用漢字かどうかはまず確認しよう
子どもの名前は、必ず人名用漢字もしくは常用漢字でなくてはいけません。色の名前だからといって、すべて名前として使用できるわけではなく、例えば、薄ピンクでキレイな「鴇(とき)」や深い緑色の「萌葱(もえぎ)」という色は、常用漢字ではないので名前に使用できません。そのため、まずは名前に含みたい色の漢字が使用できるかどうかを、確認しておきましょう。せっかく決めたのに、常用漢字ではない、人名用漢字ではないからと届出を却下される可能性もあるので、下調べは大事です。
読み方が複雑なものは選ばないようにする
近年、キラキラネームというものが流行し、当て字を名前にする親が増えています。一見すると読み方はこうだ、という名前でも、全然違う読み方である場合も多いです。色が入った名前の場合、当然もともとの色の読み方があるわけなので、そこを崩して当て字にしてしまうと、せっかくの名前のイメージが台無しになってしまいます。素敵な名前をつけても、誰からも正しく読んでもらえなければ、子どもが将来的に苦労することになります。そのため、わかりやすく、正しい読み方の名前をつけてあげることが必要です。
画数が多すぎると子どもの負担になる場合もある
初めての子どもの場合、姓名判断などを活用して名前をつけることもありますよね。その際に、色が入った名前をつけたときに、画数を気にしすぎて、複雑な名前にする人もたくさんいます。色は、単純な漢字だけではなく、すぐに読むことが困難な漢字も多いので、姓名判断的に画数がちょうど良いからといって、画数の多い漢字にすることは避けましょう。なぜなら、子どもがテストなどで自分の名前を記入しなくてはいけない際に、大変さを感じてしまうからです。こうした点も考慮できると、子ども将来も健やかなものに繋がります。
おわりに
大切な子どもの名前は、丁寧に慎重に考えたいと思う親がほとんどです。名前に色が入ることによって印象もグッと明確になるので、非常に取り入れやすいと言えます。ただ、あまりにも思い入れが強すぎて、複雑な名前にしたり、漢字の画数が多すぎたりすることなどには、注意してくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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