妊娠は、夫婦にとってこの上なく喜ばしいことです。しかし、赤ちゃんを授かってもマタニティブルーを理由に離婚してしまう夫婦もいます。せっかく赤ちゃんが生まれてくるのにパパとママが離婚しては元も子もありません。では、マタニティブルーとはどのようなものなのでしょうか。また離婚しないためにできることとはなんでしょうか。
マタニティブルーってどんなもの?
マタニティブルーとはどのようなものでしょうか。実は、半数近くの女性が経験しているとも言われています。一般的に妊娠期間中や出産時期に起きる落ち込みや抑うつの状態を指します。では、なぜマタニティブルーになってしまうのでしょうか。
マタニティブルーとはどのような状態なのか
マタニティブルーの症状は、大きく分けて三つあります。
- 一つ目は、気分が落ち込むことです。ささいなことでも気になり、悲しくなります。
- 二つ目は、常に眠く、またやる気が起きなくなることです。気分が落ち込んで眠れない妊婦もいれば、寝ても寝ても起きられない妊婦もいます。
- 三つ目は、体がだるいことです。体のだるさだけでなく、頭がすっきりしないこともあるようです。
妊娠期のマタニティブルーの原因とは
妊娠期間中は、女性の体にさまざまな変化が表れます。妊娠がわかったときもうれしさの反面これからの不安を感じ、今まで当たり前のようにしていた遊びや仕事に制限をかけるようになります。そうした気持ちの変化もマタニティブルーの原因と考えられます。また、つわりが始まると、体調が悪くなることで気分が下がりやすくなります。つわりからマタニティブルーになる妊婦もいます。
出産期のマタニティブルーの原因とは
出産時期が近づくと出産への不安がどんどん大きくなっていきます。陣痛や分娩(ぶんべん)の痛さ、うまく出産できるか不安な気持ちが増えていきます。また、近くに子育てを気軽に相談できる人がいない人は、産後の育児でも不安を抱えやすい傾向があります。また、旦那さんとの関係の変化が原因となることもあります。女性からママになる妊婦に対し、妊娠中はパパになれない旦那さんがほとんどです。そうした夫婦のすれ違いも大きな原因になります。
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マタニティブルーによる離婚とは
妊娠期間中も出産後もマタニティブルーになる原因はあります。いつからそのような症状が始まり、いつ終わるのかは人それぞれです。短期間の人もいれば、長期にわたり悩まされている人もいます。そんなマタニティブルーが原因で離婚してしまう夫婦もいます。
離婚原因になるマタニティブルー
産後のマタニティブルーが原因となり夫婦仲に亀裂が入り、夫婦の危機に陥ることを『産後クライシス』と言います。旦那さんの協力不足や理解不足などにより、精神的にも身体的のも支えを感じられない女性が、一緒に暮らす気持ちがなくなり離婚へとつながります。出産後は離婚を免れても、子どもが成人してから離婚するという『熟年離婚』の原因として、子育ての協力不足があるそうです。女性は、一度されたことは忘れない生き物です。離婚にならないように気を付けなければなりません。
マタニティブルーになりやすい人の特徴
マタニティブルーになりやすい人の特徴は、完璧主義者な人です。妊娠や出産前と生活が変わったことで思うように動けないことへのイライラや自分自身を追い詰めてしまう傾向があると言います。また、人に頼ることが苦手な人も陥りやすいです。妊娠期間中や出産、育児に完璧はありません。自分の思い通りにいかないから子育てはいつまでも大変なのです。自分を追い詰めないように気を楽にして過ごすことが必要です。
旦那さんとの関係が悪化するマタニティブルー
女性に母性が生まれる時期と男性に父性が生まれる時期は異なります。そのため、妊娠を機に夫婦仲に溝ができてしまうことがあります。妊娠中の不安を理解せず、女性にとって不用意な発言をしてしまうこともあります。男性は、妊娠中の女性の気持ちを理解することが大切です。小さな変化にも気づいてあげましょう。これは旦那さんにしかできないことです。
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10,8,2歳の男の子のママです。賑やかすぎる毎日を子どもたちと一緒に過ごしています。
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