2017年の国民生活基礎調査によると、働くママの数が7割を超えたことがわかりました。仕事をして給料が増えるとそれだけ生活が楽になったのかもしれませんね。ここでは働くママについて、子どもが何歳ぐらいの頃からどんなふうに働いているのかなど、調査の結果を中心に解説していきます。あわせてママが元気に働くためのポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
子どものいるママの就労状況は?
それではまず働くママの現状を、2017年の国民生活基礎調査を中心にみていきましょう。
以前の女性の就労状況は M 字カーブ
かつての日本では女性が結婚や出産育児に当たる年代で一度仕事を辞めることが多くありました。そのため女性が働いている割合を表にすると、アルファベットの M のようなカーブを描いていました。
特に昭和50年では25歳から29歳で働いている女性の割合はわずか4割程度と非常に低くなっていました。この頃は「女性は家庭を守り育児をするもの」という社会的な意識も強く、それほど社会進出が盛んな時代ではありませんでした。
働くママが7割を超えた
2017年の国民生活基礎調査によると、18歳未満の子どもがいる世帯のうち母親が働いている割合が70・8%ありました。昨今最近は結婚しない女性や、結婚して子どもができても仕事を辞めずに働き続ける女性が増えてきています。そのため、若い世代ほど M 字カーブの山と谷の差が少なくなる傾向があり、 M 字カーブが解消する傾向に向かってきている様子がわかります。
生活が苦しいと答えた人の割合が減少
2017年の国民生活基礎調査では、さらに生活が楽になったかどうかという質問を行っています。これによると生活が苦しいと答えた人の割合が、2016年の調査よりも0・7ポイント減って55・8%になっています。女性が働くことで世帯の収入が増え、結果として生活が楽になったという兆候かもしれませんね。
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ママはどんなふうに働いているの
次に、一番下の子どもの年齢別に母親の仕事の雇用形態などをみていきましょう。
正社員の割合は平均25%
2017年の調査では、一番下の子どもが0歳のときに正社員で働いているという人の割合は26・5%いました。正社員の割合は年齢ごとに多少の増減があるものの、それほど大きく変わりません。ママの平均25%は正社員で勤務をしています。子どもを育てながら正社員で働くのはなかなか大変なことですが、4人に1人のママはどうにかやりくりしながら働き続けているのですね。
子どもが小学校に入る前に非正規で働くママは約3割
一方、パートやアルバイトなど非正規でも働くママの状況をみていきましょう。一番下の子どもが0歳のうちは非正規で働くママはわずかに1割です。子どもが幼稚園に入る3歳頃になると約3割のママが働き出し、年齢が上がるごとに少しずつ働き出すママは増えますが、6歳でも37・2%程度です。
進学のタイミングでパートに出るママが多い
一番下の子どもが小学校や中学校に進学をするとそのタイミングで働き出すママが増えています。小学校に通いだす7~8歳ではその割合は43・6%、正社員や非正規雇用、自営業などを合わせると、76・4%ものママが働いていることがわかります。
一番下の子どもが中学生になるとさらにその傾向が強まり、非正規で働くママも47・4%に増加、全体では8割を超えるママが働いています。この時期は将来に備えてお金をためておく時期と考えているママが多いのかもしれません。
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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