キャリアアップができ、やりがいも味わえる
家庭・育児・仕事のバランスを取るうえで、学校給食のパートは続けやすい仕事であることがわかっていただけたと思います。しかし、メリットはそれだけではありません。自分自身を高め、成長させるという点でも、学校給食のパートには魅力があります。
安全性や栄養面など食に対する意識が変わる
給食を作るときには、厳しい衛生管理や栄養面への配慮がなされます。パートという立場ながら、そうした現場に立ち会うと、驚きとともに大いに興味を持つことでしょう。
給食が完成したあと、給食室で働く人々も、子どもたちと同じように給食を食べながら、食材の切り方や味について話し合うといったこともあるそう。家でも参考にできる情報を仕入れることができるかもしれません。仕事への興味や探究心は、自分を大きく成長させてくれるでしょう。
調理師免許の取得を目指すこともできる
正社員や正規職員の人は、栄養士や調理師の資格を持っていることがほとんどですが、パートにとって資格は必須ではありません。しかし、学校給食の現場にいるうちに、調理師免許を取ってみたいと思うようになるかもしれません。調理師免許を取れば、正社員としての道も開けます。調理師免許を受験するには2年間の実務経験が必要になりますが、学校給食のパートも実務経験として認められます。将来、調理師試験への挑戦を見据えながら働けば、仕事へのモチベーションも上がります。
子どもたちの「おいしかった!」が励み
給食室から各教室へ運ばれる、給食の入った鍋と食器。給食時間の終了とともに給食室には、空になった鍋や食器を給食当番の子どもたちが返却にやって来ます。そのとき、子どもたちがかけてくれる「おいしかった!」「ごちそうさまでした!」という一言は、何にも代えがたい喜びであり、「明日もがんばろう」と励みになるはずです。誰かに感謝されることは、働くことのモチベーションアップにつながります。きっと「この仕事をしてよかった」と実感できるでしょう。
おわりに
学校給食のパートについて、仕事内容やメリットをご紹介しました。もちろん、メリットばかりではありません。慣れるまではスピード感に戸惑ったり、ケガをするリスクがあったりするデメリットも存在します。しかし、五つの魅力から、育児も仕事もしながら、自分も成長させることができるこの仕事のすばらしさを感じていただければと思います。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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