なぜ他人の子どもを叱ることが減ってしまったの?
昔であれば他人の子どもを叱ってトラブルになってしまうといったケースは少なく、問題視されることも少ないものでした。しかし、現代ではなぜ他人の子どもを叱るとトラブルに発展することも多く、他人の子どもを叱ることが減っているのでしょうか?そこには時代の変化が大きく関係しており、現代での大きな問題のひとつとなっています。
モンスターペアレントが増加している現代
現代では、子どもだけではなく、親が常識のない場合も多々あります。こちら側が子どもに叱ると倍になって返ってくることもあり、その場でトラブルが発生するケースもあります。そのせいで、面倒なことは極力避けるために、他人の子どもがマナー違反をしていても叱る人が減り、子どもが悪いことをしているのに気付かないまま放置されているのです。マナー違反をしている親にも問題があるため、子どもだけが悪いとは言い切れません。モンスターペアレントの増加により、子どものマナー違反も増えたとされています。
モンスターペアレントが増えている理由
モンスターペアレントが増えてしまったことで、子どものマナー違反も必然と増えているわけなのですが、なぜモンスターペアレントは増加しているのでしょうか?幼稚園や保育園などにも文句を言う親が増えている現代ですが、モンスターペアレントは教育機関に不信感を抱いているケースが多く、幼稚園や保育園の先生を信頼していないことが大きな原因となっています。また、昔と比べて親同士の交流が減り、親が孤立してしまっていることにも、大きな関係性があると言われています。
安心できる子育て社会を作るために
ささいなことで親同士のトラブルが起こったり、子どものマナー違反が目立ったりする現代では、安心して子育てができる状況ではないと感じている方もいると思います。しかし、自分の子どもを安全な社会で育てていくためには、まずはあなた自身が自分の子どもに対して、しっかりと親の役目を果たすことが重要になります。まずはあなた自身が気を付けることから始めることで、現代の問題の解決につながっていくと言えるでしょう。
おわりに
他人に子どもを叱られることをよく思わない親が、メディアなどにも取り上げられていますが、他人の子どもを叱ることに賛成している方もたくさんいます。
つまり、自分の子どもが悪いことをしていたら、叱ってほしいと考えている親も少なからず存在しますので、これからの社会がどのように変わっていくか期待がもてます。未来の子育て環境が良いものになるように、願っていきたいですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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