看護休暇の賢い使い方
子どもが病気のとき、看護休暇と有給休暇のどちらを使うか迷うかもしれません。看護休暇は、無給の場合があり、取得理由も限られた休暇であることを前提に、有給休暇と使い分けてください。看護休暇は、たとえ無給であってもただの欠勤扱いにはならないので、査定には響かない点はメリットです。看護休暇を使うメリットは、ほかにもあります。
配偶者が専業主婦でも取得できる
看護休暇は、男性も取得できます。そして、配偶者が専業主婦でも取得可能です。子どもが病気のとき、「家には働いていない奥さんがいるのだから、奥さんに看護してもらえばいいでしょう」とは言えないということです。奥さんと子どもが同時に感染症にかかってしまう場合もありますし、大きな病気の場合は、両親とも子どもについていてあげたいですね。女性が主に働いていて、男性が主夫業を専任しているケースも同じです。遠慮なく、取得しましょう。
制度導入の会社には助成金が出る場合も
働く側だけではなく、会社にもメリットがあるとわかれば、看護休暇の取得に積極的になってくれるかもしれません。実は、看護休暇制度を導入している会社には助成金が出る場合があります。この助成金は、育児休業から復帰した従業員の支援金になります。中小企業で、法律で決められている以上の手厚い制度があり、実際に育児休業から復帰した人が制度を利用した実績がある場合に、補助金が支給されます。いくつかの条件はありますが、補助金が出れば、看護休暇を有給にすることもできます。また、女性に優しい福利厚生のある会社は、人材確保の点で有利です。「うちは中小企業だから」とあきらめている方は、こうした制度があることをアピールしてみてはどうでしょうか。
おわりに
看護休暇は、電話1本で取得でき、会社には拒否権がない休暇です。家庭と仕事を両立しやすくする、働く人のための制度です。子どもが小さいうちは、熱を出したりおなかを壊したり、親が仕事を休まなければならないことが多いでしょう。しかし、大きくなるにつれ身体も丈夫になってきます。法律で定められた制度であることを知り、賢く利用して幼年期を乗り切ってください。看護休暇を取る人が増えれば、徐々に認知度があがり、制度が定着していくはずです。
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