スーパーでトレーを捨ててくる迷惑行為「くるりポイ」を考える!

トレーの迷惑行為
肉や魚のトレーをスーパーで捨ててきてしまう「くるりポイ」が問題になっています。衛生面で問題があり、スーパーも困惑気味。なぜ、トレーを持ち帰られない人がいるのでしょうか。今回はそんな「くるりポイ」の問題をまとめてみました。

最近よくきく「くるりポイ」とは?

過剰包装
精算後に食品の包装をビニール袋や包んであったラップを使って詰め替え、トレーをそのままスーパーに捨ててくる行為が「くるりポイ」です。スーパー側はマナーの悪さやトレーを破棄する作業工数に悩まされており大変迷惑しているようです。

スーパー側にとって何が問題?

お客さまあってのスーパーでも「くるりポイ」は悩みのタネ。ではスーパーが困っている行為を具体的にみていきましょう。

液がダダ漏れで衛生上よくない

「くるりポイ」したあとのトレーは肉汁や魚汁で汚れている状態です。それをそのまま捨ててしまうので、液が垂れ放題。それが原因でコバエが発生したり、悪臭が起こったりと衛生上よくないことばかりです。
しかも生物を処理した手でカートを触ったりすれば、その後にカートを使う人にとっても不衛生といえるでしょう。

洗わないトレーをそのまま捨てる

スーパーでは洗ったトレーを回収するリサイクル箱を用意しています。リサイクルトレーは洗ったものをいれるのが基本です。しかし「くるりポイ」後の汚れたままのトレーをリサイクル箱にそのまま捨ててしまう人も少なからずいるのです。また、袋詰めをする場所に「燃えるゴミ」や「燃えないゴミ」用のゴミ箱を設置しています。くるりポイをしたトレーをそのまま燃える用ゴミ箱に捨ててしまう人もいるので、スーパーではゴミの仕分けが必要になり、その分業務工数も増えてしまっています。

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なぜお客はくるりポイをするのか

プラゴミ問題

お客さんがいないとスーパーはやっていけませんが、最低限のマナーは守らなくてはいけませんね。購入者側の主張をみてみましょう。

プラゴミが増えるのがイヤ

多くの自治体では、燃えるゴミ、プラゴミなどの分別をしています。また、ゴミ袋を有料化している自治体も増えてきています。今回問題になっているトレーはプラゴミにあたります。家から出すプラゴミが増えると有料化のゴミ袋を消費することになってしまうので極力、家からのゴミは出さず、スーパーで捨てていきたいというのが本音ではないでしょうか。

再度リサイクルに出すのが面倒

家でトレーを洗うのが面倒、再度買い物に来たときにリサイクル箱に捨てるのも面倒。ゴミの日までにトレーをためておくことも面倒だから、買ったその場で処理をしたいのでしょう。

プラゴミの日まで保管するのがイヤ

プラゴミは自治体ごとの指定日に捨てることになっているので、それまでは各家庭での保管になります。夏などはどうしてもプラゴミからイヤな臭いが発生しやすいです。ゴミ出しの日まで保管することに抵抗があるのでトレーを捨ててきてしまうのです。

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くるりポイをなくすには・・・

迷惑行為  なくすには
衛生面でも問題がある「くるりポイ」をなくすには何をしていけばよいのでしょうか。こまかいことから当たり前のことまで、考えてみました。

環境を優先する

ビニール袋に比べるとトレーは肉や魚の鮮度を保ち、衛生的に食材を流通することもできる便利なツールです。また、お惣菜屋お弁当のおいしさを保ち食品の形をくずすことなく、鮮度維持にも役立っているといえます。そのためスーパー側はトレーを利用し続けているのでしょう。しかし「くるりポイ」をする人がいるということは、トレーを使わない売り方を考える時期なのかもしれません。

別の包装を心がける

お肉やお魚を量り売りで購入したり、店員さんにリパックをお願いしたりする方法もあります。
購入者もスーパー側もひと手間かかりますが、トレーを減らしていくという点ではアリではないでしょうか。

過剰に包装しない

スーパー側は鮮度保持にトレーは必要という意見があるようですが、消費者からしてみれば過剰包装しすぎ!と多くの人が感じているはず。地域やチェーンにもよりますが最近では鶏肉をビニール袋や真空パックで販売しているスーパーも見受けられます。

ゴミの分別はちゃんとする

自分だけゴミの分別をしなくてもそれほど影響はないだろうと思っていてはいけません。そもそもゴミ分別を何のために誰のためにするのか・・・。それは【これからの子どもたち】のためだからです。ゴミ出しを分別すると資源として使えるものはリサイクルすることができます。自分だけなら大丈夫かなぁという意識は捨てていきましょう。

一歩先をいくフランスのプラゴミ対策

フランスではプラスチック製品の規制が厳しくなってきています。日本では2020年7月からレジ袋が有料化されますが、フランスと比べるとまだまだ遅れているようですね。

  • お店からレジ袋が提供されることはなく、お客がマイバッグを持参する
  • 野菜やフルーツは量り売りが基本で包装用には紙袋を提供している
  • 2020年1月1日からコップやグラス、皿などの使い捨てプラスチック製品の流通を禁止
  • 2021年1月1日からはコップ用ふた、発砲ポリスチレンの容器やボトルなども禁止予定

おわりに

筆者が住んでいる自治体はゴミ分別が厳しく、そのうえビニールは有料化されています。お惣菜をやたらと買うので必然的にプラゴミの量が多くなってしまいトレーを切り刻まないと40Lの有料ゴミにもおさまりきりません。お店側は見栄えを優先するのではなく、過剰なゴミがでないよう環境にやさしい包装を実現していってほしいと切に願います。
と同時に購入者はプラゴミの捨て方やプラゴミに対するマナー意識をしっかり持つことが大事といえるではないでしょうか。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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