LINEは、今や日本人の生活には欠かせないものになっています。家族や友達と連絡を取ったり、グループの伝達事項を確認するのに使われたりしますが、中学生の間では意外な使われ方をしています。それがLINEのステメです。今回は、このステメについての特徴やどんな使われ方をしているかについて、詳しくご紹介していきたいと思います。数年後に中学生になるお子さんがいるママは必見ですよ。
ステメって一体何?その特徴とは
そもそも、ステメとは一体どんなものなのでしょうか?よく知らないという人もいるかもしれませんので、まずは特徴をまとめていきましょう。普段何気なく目にしているステメは、意外な使われ方をしていることが分かります。
ステメとはステータスメッセージのこと
LINEのステメとは、ステータスメッセージを略したものです。ステメは、LINEプロフィール画面の名前の下に書かれている、ちょっとした文章のことです。以前は「一言(ひとこと)」という名前で呼ばれていたので、こちらの名前で知っている人もいるかもしれません。プロフィール画像や名前と一緒に載っている何気ないメッセージのように思いきや、今は特に中学生の間でちょっと変わった使われ方をされています。
ステメは500字もの長い文を入力できる
プロフィール画面を見ると、ステメは一言程度しか載っていないので短い文章を書くところだと思われがちです。しかし、実はステメは最大500字も書くことができます。なぜなら、最初の部分しかプロフィール画面には表示されないようになっているからです。文章が長いときは、一言の下に下向きの矢印がついており、そちらをタップすると全文が見られるようになります。全てを見るにはこの一手間が必要なので、文書の下部には秘密のことを書きたくなる心理が働くといわれています。
SNS感覚でステメを使う中学生が多い
自分の気持ちや考えを書く場所といえば、ツイッターやインスタグラムなどのSNSやブログが一般的ですが、しかし、中学生は今、LINEのステメに自分の気持ちを書いている人が多いようです。SNS感覚で利用しているため、頻繁にステメの内容も変わるといいます。そのため、時間があれば友達のLINEのステメを見に行って、どんなことを投稿しているか確認することも普通になっています。
合わせて読みたい
LINEのステメにはどんなことを書いている?
500字も投稿でき、SNS感覚で使われているLINEのステメですが、具体的にはどのようなことが書かれているのでしょうか?人によって内容はさまざまですが、ここではよくある内容をご紹介していきましょう。思わず「あるある!」と思ってしまうかもしれません。
その日あったことを日記のようにつづる
「人気のタピオカのお店に行ってきた」「家族で北海道に旅行に行ってきた」など、日記のようにステメを使っている人は多いです。まさにSNSのようですよね。日記ならLINEのタイムラインでも投稿することができますが、中学生はステメに記録する人が増えてきています。ステメはタイムラインのように投稿したことを保存する機能はありませんが、それだけに気軽に投稿できるという面があります。
好きな相手への思いを遠回しに書く
ステメにはひそかに思っている相手へのメッセージを書くときにも、よく使われます。例えば、「今日の部活してる姿がかっこよかった」「今度の試合頑張って」「ちょっと話せてうれしかった」など個人の名前は出さないものの、好きな相手への思いをつづっていることが多いです。また、恋愛に関するポエムを載せているパターンもあり、LINEの友達に恋をしていることを遠回しに伝える手段として使われることもあります。
悪口を書いて発散することもある
ステメは日記や好きな相手への思いだけではなく、悪口を書くために使われることもあります。先ほど紹介したように、LINEのステメの全文を見るためには、わざわざ下向きの矢印をタップしなければならないので、秘密の内容を書いているという感覚を持ちやすく、悪口という面と向かっては言えない気持ちを書くことに使われるのです。「話しかけてこないでよ」「正直あまり好きじゃない」などと、もちろん相手の名前は出さずに心の中の思いが書かれます。
合わせて読みたい
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。