そのほか、シングルマザーを支える制度
各種手当や就労支援のほかに住宅や公共交通機関、公共料金などに対する制度もあります。各地域独自で行われているものもありますが、ここでは、代表的なものをご紹介します。お住まいの地域でも実施されているかもしれませんので、参考にしてみてください。
シングルマザー向けの住まいの支援
地域によっては、借家などの家賃に対して助成を受けることができます。所得制限や金額上限など条件はありますが、一度、市役所など窓口で相談してみてはいかがでしょうか?「ひとり親家庭の住宅手当」、「母子家庭など家賃助成」など、呼び方はそれぞれです。また、シングルマザーに対して公営住宅の入居を支援してもらえる場合がありますので、相談してみるとよいでしょう。
公共交通機関・公共料金への支援
児童扶養手当を受給している場合、JRなど公共交通機関の割引を受けることができます。事前に手続きが必要になりますので、児童扶養手当の申請を行うときなどに尋ねてみてください。また、水道、下水道、ごみ処理についても一定の要件を定めて、減免制度を設けている場合があります。そして、所得税や住民税、国民年金保険料や国民健康保険料についても、軽減策、免除策が設けられています。それぞれについて、細かく条件や基準が定められていますので、気になるときは住んでいる地域の窓口で相談しましょう。
仕事や病気などで家事や育児の支援を受けたいとき
シングルマザーが仕事や病気などで一時的に家事や育児ができないとき、「ひとり親家庭など日常生活支援事業」を利用することができるかもしれません。生活の状況について一定の条件、所得によって費用負担がありますが、家庭支援専門員の派遣をしてもらえます。事前の登録が必要となりますので、対象になるようであれば、もしものときのために準備をしておくとよいかもしれません。
おわりに
今回ご紹介した制度は、自分で役所へ申請しなければいけないものばかりです。せっかく利用できるものがあっても、自分で窓口に出向かなければ、何もしてもらえません。申請は面倒に思うかもしれませんが、ぜひ利用をして生活が安定し少しでもゆとりあるものにしてください。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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