封建主義的な家庭観が根強い日本では、義両親との同居は珍しいことではありません。子どもの面倒を見てくれたり、経済的な援助をしてくれたり、うまくいっている間はいいのですが、ひとつこじれるとなかなか関係修復ができないこともありますよね。そのうち義両親が原因で離婚したい!と思うようになりかねません。子どものためにも離婚したくないと思うなら、なんとかうまくいくように対処法を考えてみましょう。
義両親の何が嫌なのか?自分の本音を探る
義両親は、いってみれば赤の他人。自分の配偶者を育てた人ではありますが、まったく別の環境で生きてきた一社会人です。そんな人たちと同居するなんて、うまくいかなくて当たり前です。「同居が嫌だ~!いっそ離婚したい!」と思うのは、おかしいことではありません。
「なぜ」をキーワードにして考える
義両親との同居がなぜ嫌なのか、自分の気持ちを掘り下げてみましょう。
すると、例えば「離婚したい→なぜ?→同居が嫌だから→なぜ?→子育てに口を出してきてうるさいから」と、理由が具体的に見えてきます。
ほかにも、「自分ばかり家事をやることになってツライ」「朝ゆっくり寝ていたら嫌みをいわれるのが嫌だ」など、いくつも出てくるのではないかと思います。
こうしたことをひとつひとつ紙に書いてみてもいいでしょう。「離婚したい」とそればかり思ってしまうと、そもそも解決すべき問題がわからなくなってしまいます。いつしか「離婚すること」が目的にすり替わってしまうのです。そうなる前に、「なぜ」と自分に問いかけて、嫌な気持ちの理由を突き止めましょう。
「どうしてほしい?」もうひとつの問いかけ
もっと追究していくと、「義両親との同居が嫌」な理由の本質がわかるかもしれません。
例えば、「同居が嫌→なぜ?→パートナーが一緒になって自分を責めるから」と、ここまで考えたら「どうしてほしい?」という、もうひとつの問いかけを加えてみましょう。
すると、「自分の味方をしてほしい」「親の言うなりにならないでほしい」などという自分の欲求が浮かび上がってきます。自分が相手にどうしてほしいのか、自分はどうなりたいのか、離婚を避けるためにじっくり気持ちを見つめ直すことも大切です。
合わせて読みたい
欲求がわかれば対策法がわかる!
自分の気持ちがわかれば、自然に対策法は見えてきます。パートナーにもっと自分を大切にしてほしいなら、そのことをしっかり伝えるべきです。義両親に子育てに口出ししてほしくないのなら、何かよい言い方を考えてみましょう。ただ、「他者をコントロールすることは難しい」ということだけは覚えておいてください。自分の欲求通りに人を動かすことは基本的に無理なことです。
自分の気持ちを伝えるスキル
相手は変わらないかもしれませんが、自分の行動は自分の意志で変えることができます。まずは気持ちを伝えるスキルを身につけてください。自分が感じた嫌な気持ちを、なるべく冷静に、淡々と相手に伝えることができれば、気持ちの整理がつきやすくなります。離婚につながるまで不満をため続けたり、ひとりで我慢したりすることは、心と身体によくありません。自分の気持ちをうまく伝えるには、まず「私は」と主語から始めます。自分がどう感じたか、気持ちだけを話すことを忘れずに。相手を責めることなく話すことができます。
自分の状況を変えるステップ
自分の気持ちを伝えられるようになったら、次は自分の状況を変えるステップに移ります。同居が嫌!離婚したい!という理由や、自分が本当に望んでいることが明らかになっているわけですから、ひとつひとつ具体的に対処できるはずです。例えば、「いつも買い物に口を出されて嫌なので自分たち専用の冷蔵庫を買います!」でもいいのです。一見無駄で、なんの役に立つのかわからないと義両親はいうかもしれませんが、そこにはあなたにしかわからない理由があるはずです。そしてその気持ちは尊重されるべきです。
合わせて読みたい
子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。