離婚理由その3:利害関係の不一致
海外では、結婚の前にきちんとした契約書を取り交わすことがあるそうです。婚前契約書というもので、日本でも行政書士や弁護士事務所で取り扱ってくれます。夫婦は、生活をともにする共同生活者。夫婦関係の継続は、お互いの利害関係が一致しているかどうかにかかっています。
経済的・生活的自立が継続のカギ
一昔前は、「会社で働く夫と専業主婦の妻」という夫婦像が平均的なスタイルだとされてきました。政府は、夫婦と子どもふたりを平均的家庭像として、税制を決めています。こうした時代は、夫は生活費を稼ぐかわりに身辺の雑事を妻に依頼し、妻は家庭内をマネジメントすることで経済的恩恵を受けるという利害関係が一致していたのです。ところが、現代では社会情勢が変化し、夫婦共働きが当たり前の時代です。お互いに経済活動を営み、自分のことは自分でできることが夫婦関係継続の大きなカギとなります。ひとりでも生きていける人同士が、一緒にいることの意味が重要になってきますね。
被害者意識が離婚の引き金
離婚にいたる夫婦は、それぞれの被害者意識が離婚の引き金になっているようです。「自分ばかり我慢している、損をしている」とお互いに感じていると、相手への思いやりの心、ゆずり合いの精神はなくなってしまいます。「ここは損しているかもしれないけれど、やっぱり一緒にいると得することもあるな」という、お互いが納得できるポイントを探っていけるかどうか?いたずらに引き金を引くことがないよう、祈ります。
おわりに
事故や病気などの不幸も、乗り越えていける夫婦とそうでない夫婦がいます。お金持ちでも離婚する人がいますし、経済的に苦しくても続く人がいます。長く続く人たちは、総じてものごとをよい方にとらえる人たちです。人の悪口を言ったり、批判的な言動を繰り返したりする人たちは、他人と長く関係を結ぶことができません。特に、お互いの実家や親せきの悪口は要注意ですよ。お互いを尊重し、リスペクトしあう夫婦関係が理想ですね。
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