政府が子連れ出勤を推奨・・・しかし世間は反対の声が8割の現実

実際、子連れ出勤を推奨している会社では

ママたちの声
今回、宮腰大臣が実際に視察した「モーハウス」では、従業員42人のうち12人が子連れ出勤を実践しています。約1/3の社員の方が子連れ出勤を選べる環境とは、すごいですよね。

子連れ出勤にはこんな意義がある

モーハウスの代表取締役 光畑由佳さんは、自身が代表を務める「子連れスタイル推進協会」のホームページで、子連れ出勤にはたくさんの意義があるとおっしゃっています。

●会社にとっては、
 ・働き方の多様性が広がることで、募集しやすい
 ・育休中、他のスタッフへの負担の軽減
 ・育休後の復帰率が高い
 (復帰後のイメージつきやすい、休み中の情報キャッチアップ)

●子連れスタッフにとっては、
 ・社会の中での子育てに慣れることができる
 ・産後の孤立を防ぎ、自己肯定感を取り戻せる
 ・子育てへの不安がなくなる 

●子どもにとっては
 ・親の仕事への共感
 ・社会性を育む(人に慣れ、人の力を借りやすい子になる)
 ・ダイバーシティの育み(同年代でない人ともコミュニケーションが取れる

引用:特定非営利活動法人 子連れスタイル推進協会

しかし、危険を伴う仕事、集中力を要する仕事に子連れ出勤は向かないとも書かれています。現在でも試行錯誤を繰り返しながら、子連れ出勤の推進に力を入れているようです。

子連れで働くママたちの声

モーハウスで働いている、ママたちの子連れ出勤の感想として、

「働いているスタッフもママたちが多いので協力できる」
「一緒に子育てしているので、一人じゃないという気持ちになる」
「赤ちゃんとママの行動が商品開発のヒントになる」

などの声がありました。
企業や働く人が一体となって子連れ出勤を理解していれば、赤ちゃんにとってもママにとっても便利でうれしい制度なようです。

おわりに

今回政府が視察した会社は、授乳服などを製作・販売している会社でした。育児に関連した企業なので、子連れ出勤に関しては積極的で理解もあるといえます。しかし、そのほかの企業ではまだまだ子連れ出勤に対応できる環境を用意することは難しいでしょう。
子どもは宝です。社会や地域が一体となって子育てをするというのは大切なこと。政府が子連れ出勤を推奨するのなら、まず女性議員も赤ちゃん連れで仕事をするのが当たり前になるとよいモデルになるのではないでしょうか。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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