2017年2月より経済産業省の呼びかけではじまろうとしている「プレミアムフライデー」。詳細は知らないけれど、名前だけはなんとなく聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?ここでは経産省が導入を目指すプレミアムフライデーの制度とそのねらい、プレミアムフライデーの広がりが子育て環境に与える影響についてご紹介します。
プレミアムフライデーとはどんな制度?
プレミアムフライデーとは、一言で言うと「月末の金曜日は定時よりも早く仕事を終えよう」という制度です。そうは言っても、制度の内容がよくわからない、もしくは、自分の周りで実際にプレミアムフライデー導入の話を聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。
公式サイト:premium-friday.go.jp
プレミアムフライデーは誰が考えた?
経済産業省の呼びかけのもと、2016年12月12日に経済産業省、経団連、日本百貨店協会をはじめとする各小売業の団体などがメンバーとなり「プレミアムフライデー推進協議会」が発足。プレミアムフライデーの実施方針と統一ロゴマークなどが決まりました。
プレミアムフライデーはいつからはじまる?
プレミアムフライデー推進協議会で1回目のプレミアムフライデーは2017年2月24日に実施されることが決まっています。ただし、実施方針でも「金曜日を核とし、金曜日から日曜日の3日間とするなど、柔軟に設定」となっていて、実施するかしないか、どのように実施するかは各企業に委ねられているため、実際に恩恵があるかどうかは勤めている会社次第です。
アンケートでは実施予定企業が3%以下の現状
株式会社DeNAトラベルが会社員500名余りに行ったアンケートによると、プレミアムフライデーをすでに導入している企業は0.8%、今後導入を予定している企業が1.4%という結果がでています。主導的な立場にある一部の大企業と官公庁を除き、ほとんどの企業は様子見、もしくは導入困難な状況にあることが見て取れます。
DeNAトラベル:www.atpress.ne.jp
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プレミアムフライデーで社会は変わる!?
プレミアムフライデーが本格的に実施されると、そこにはどんな社会が待っているのでしょうか。また、この制度はすべての人々にその恩恵をもたらすものなのでしょうか。プレミアムフライデー実施の目的、提供される予定のプラン、そして懸念事項についてまとめました。
プレミアムフライデーが目指すもの
プレミアムフライデーとは「個人が幸せや楽しさを感じられる体験」や、「その時間の創出を促す」ことにより、より生活の質を向上させ、人とのつながりをもち、デフレ的傾向ではない経済活動を活発化させることを目的としています。(カッコ内、経産省ニュースリリースより抜粋)。働き方の再考と伸び悩む経済活動に一石を投じたい、そんなねらいがあるのでしょう。
関東経済産業局:www.kanto.meti.go.jp
プレミアムフライデーへ向けての取り組み
プレミアムフライデーの実施決定を受け、百貨店、ホテル、旅行代理店の中にはすでにそれに向けたプランを打ち出しているところもあります。中でも、「月末の金曜日に通常よりも早く仕事を終える」というプレミアムフライデーの制度の特徴をしっかりと捉えているのは金曜出発の旅行プラン。金曜に出発することにより2.5日の時間が確保できるため近距離の海外旅行も可能なのだとか。
すべての人に恩恵があると言えない側面も
プレミアムフライデーが日本全体に広がりを見せたとしても、すべての人に余暇ができるわけではありません。余暇を楽しむ人たちの受け皿となる小売業・サービス業などは反対に多忙になることが予想されます。また、勤務時間が一律に短縮になることは、時間給の契約で働いている人々にとっては減収につながってしまうという恐れも否定できません。
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7歳の男の子と4歳の女の子の母です。試行錯誤の子育てですが、子ども達に成長させてもらっています。
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