離婚することは結婚することよりパワーが必要といわれています。結婚も離婚も役所に届けを出せばいいだけの話なのに、なぜ離婚は大変といわれるのでしょうか。
今回は、離婚と離婚後の生活を少しでもスムーズにするための「離婚の準備」と「注意点」についてお話ししましょう。
これだけは! 事前にしておきたい離婚の準備
離婚の準備は、タイミングが大切です。よくいわれる「住居探し」や「覚悟」は離婚話を切り出したあとでも間に合う準備でしょう。まずは離婚話を切り出す前にぜひやっておきたい「事前の準備」を三つ紹介します。
離婚後の収入基盤をつくる
離婚後の生活費は自分で稼がなければなりません。子どもがいれば養育費をもらうことができますが、養育費だけで生活することは難しいでしょう。「離婚するぞ」と意気込んでいるときには、どんな仕事でもできると思うかもしれません。しかし現実は厳しいです。シングルマザーになってからの就職活動は、雇う側も「子どもが急病の時には休むのかな」と心配になります。専業主婦の人は、離婚する前に就職活動をして定職についておくと気持ちにもゆとりができるでしょう。
離婚理由によっては証拠を集めておく
離婚理由によっては、話し合いだけで解決できるとは限りません。離婚を有利に進めるためには証拠が大切です。特に離婚理由が相手の不貞やDVにある場合は「離婚話をする前の証拠集め」がポイントになります。離婚話を一度でもしてしまえば相手は用心してしまい、証拠をつかみづらくなるでしょう。離婚の気配を感じさせないうちからこっそりと準備を始め、証拠をそろえておきましょう。
相手の財産・預金口座を控えておく
離婚するときには財産分与をします。財産分与とは、夫婦の財産のうち「結婚後に築いたもの」を分けあうことです。独身時代の貯金や相続分は財産分与の対象にはなりません。
財産分与には落とし穴があります。秘密の預金口座や隠し財産は、分与対象であっても存在に気がつかず、分与されずに終わってしまう可能性があるのです。用心深い人は、結婚してからも万が一に備えて自分の財産や預貯金口座を相手に公表していないかもしれません。相手の財産や預金口座について知らない人は、まず相手の財産状況や預金口座の洗い出しから始めてみましょう。これも離婚話をしてからは相手も用心するでしょう。離婚話をする前に「銀行からの郵便物」や「ATMの控え」を参考に材料を集めます。
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誰にも聞けない・・・離婚の準備Q&A
離婚は、一生に一度あるかないかのことです。「準備しよう」と思っても、わからないことだらけではないでしょうか。ここからは、よくある「離婚の準備についての質問」をQ&Aにして紹介します。心の中のモヤモヤをひとつひとつ解決して前に進んでいきましょう。
とにかく早く離婚したい! 「養育費はいらない」と言ってもいい?
離婚の準備の中でも養育費についての話し合いは時間がかかります。つい「養育費はいらないから早く離婚して」と言いたくなるかもしれません。しかし養育費を受け取ることは親の権利ではなく子どもの権利です。子どもがお金に不自由しないためにも養育費はしっかりともらいましょう。
離婚の相談をママ友にしてもいい?
離婚の相談をする場合は、相手をしっかりと選ぶ必要があります。特に近所に住んでいるママ友は要注意です。ママ友に相談したことでママ友のうわさ話になり、巡り巡って夫に離婚の相談内容が伝わってしまう可能性もあるのです。離婚の準備中は、不安や孤独になりがちですが「一人で生きていくための練習」と思って乗り越えていきましょう。
子どもにはどの時期に話したほうがいい?
離婚は夫婦だけでなく、子どもにも関係することです。とはいっても、子どもによっては「離婚」を正しく理解することは難しいかもしれません。子どもに離婚の話をするときには、年齢だけでなく、子どもの性格や理解力に応じた時期を考えましょう。
いい時期は「離婚後も親が二人いることに変わりはない」「離婚の原因は子どもには一切ない」ということをしっかりと理解できるときです。この二つをしっかりと理解できれば、離婚の影響を極力抑えることができるのではないでしょうか。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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