「マルチタスク能力」。これは人間が持つことのできる、特殊な能力の一つです。いうと非常に難しく聞こえますが、要するに複数の仕事や作業を並行して行うことができるということなのです。また、主婦はやらなければならないことがたくさんあります。つまり、主婦はマルチタスク能力が高い確率が高いのです。ここでは主婦のマルチタスク能力について、ご紹介します。
主婦はやることがたくさん!マルチタスク感覚を身に付けると?
主婦は数多くのやることがあります。毎日やらなければならないことが山積みで、普通にあたっていては1日があっという間に過ぎ去ってしまうということもあるでしょう。そのため、主婦は知らず知らずのうちにマルチタスク感覚を身に付けてしまうことも多いようです。マルチタスク能力を身に付けると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
女性は元からマルチタスク能力が備わっているケースが多い
女性には、元からマルチタスク能力が備わっているケースが多いといわれています。実は、アメリカのジョークにこのようなものがあります。
女性が洗濯機を回しながらポトフを作り、ポトフが煮立つまでに庭の掃除を行い、そして洗濯機が止まる頃にはポトフが煮立つので火を止め、味をなじませる間に洗濯物を庭に干し、それが終わった頃にはちょうどポトフが食べられる、という一連の流れをしている間、男性がやったことといえば「コーヒーをかき混ぜただけ」。
この例えにもあるほど、女性のマルチタスク能力は世界的に知られています。
マルチタスクでできることとは
それでは、マルチタスクでできることにはどのようなものがあるのでしょうか?先ほどご紹介したアメリカのジョークではありませんが、女性は家事の中で、マルチタスクで並行できることはさまざまなものがあります。例えば、鍋に火をかけてお湯が沸くのを待っている間で洗濯物を取り込んだり、掃除機をかけたり、あるいは電子レンジで具材を解凍したりなどです。中でも朝の忙しい時間帯には、マルチタスクもかなりの並行率となります。
つまり、二つ以上の物事を同時並行することができるのが、女性のマルチタスク能力です。特に主婦業ともなると、1日にやらなければならないことが非常に多いため、マルチタスク能力が進化しやすいとされています。
マルチタスクで1日を2倍以上に
マルチタスク能力を持っていることにより、一日の時間を体感的に2倍以上に引き上げることができます。つまり、一日にやらなければならないことが20個あったとしたら、そのうち半分をマルチタスクにすることで、やらなければならないことは実質的に10個に圧縮されるというわけです。もちろん、その分だけ脳も身体も疲れてしまいますが、並行的に作業をこなすことにより、作業にかかる時間を短縮して過ごすこともできます。
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マルチタスク能力の身に付け方
マルチタスク能力は、どのようにして身に付ければよいのでしょうか?主婦業をしていてもなかなかマルチタスクが身に付かなくて困っているという方も、いるでしょう。以下に、マルチタスク能力の身に付け方についてお伝えします。
タスク処理の考え方とはどういうもの?
タスク処理をするときは、まず頭の中で「どの作業にどれくらいの時間がかかるか」「その作業の間に何か待ち時間はないだろうか?」というのを一つ一つ組み立てて考えていくのが重要です。これは仕事や業務でも、タスク処理の考え方として活用できるのですが、一つの作業に対してかかりきりにならなければならないものなのか、作業の途中に少し待機する時間があるのかどうか、こういった部分を組み立てて考えていくのがよいでしょう。
待ち時間があれば、その時間は何もしないで待機する時間になってしまいますので、別の作業を行うことで作業を効率化することが可能になります。
やることリスト、使っていますか?
1日の中でどの作業をやらなくてはならないか、この作業をいつまでに終わらせるのか、作業の締め切り・ゴール、そしてそもそも何をしなければならないかというリストを作っておくのは、非常に役立ちます。やることリストという名前でスマートフォンのアプリにもなっているんですよ。
やることリストを作るのが面倒であれば、チラシの裏やメモ帳に走り書きでどのようなことをしなければならないかなどのメモを作っておくというのもよいでしょう。
そして、締め切りが来ているものから順に対応していくようにすると、結果的に作業を効率化できるようになります。
スキマ時間を見つけよう
タスク能力を身に付ける上で、必要な能力があります。それが「スキマ時間」を見つけるという能力です。一つの作業で、必ず数分程度のスキマ時間が見つかるものです。もちろん1秒のスキマ時間もないほど、付きっきりにならなければならない家事・作業もありますが、多くの場合はスキマ時間を見つけることができます。そのスキマ時間をどれだけ有効に活用できるかが、マルチタスク能力の秘訣(ひけつ)でもあります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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