離婚したあと義両親との関係がどうなるかは、悩みのひとつだと言えます。特に義両親にお世話になった思い出がある場合、なにか伝えたほうが良いような気もします。しかし義両親の立場を思うとあいさつをするべきか、どのようにあいさつしたら失礼にならないかと考えてしまいますね。
ここでは義両親へのあいさつが必要なケースやあいさつの方法、義両親とのその後の関係について解説します。
離婚後、義両親にあいさつが必要な3つのケース
基本的には離婚時に義両親へのあいさつは必要ありません。自分側に離婚の原因がある場合やもともと義両親と不仲であれば、あいさつはしないほうが良いでしょう。しかし以下の3つのケースの場合あいさつをしたほうがよく、後々の義両親との関係に響くとされています。
離婚後も義両親と関係が続く場合
子どもがいるなら大人たちは他人同士であっても、子どもにとっては祖父母となります。祖父母との仲が良かった場合子どもが離婚後も「会いたい」と言うかもしれません。
子どもに大人の事情を理解してもらうのは、むずかしいことです。言葉えらびを間違えて子どもを傷つけてしまうこともあるでしょう。義両親との仲は良く、子ども含め今後付き合いができそうだと感じているなら、あいさつをしたほうが子どものためになります。
義両親と長年の付き合いがあった場合
長い結婚生活のあいだ、義両親にお世話になったこともあるのではないでしょうか?お世話になった分、義両親にたいしては悲しい経験をさせて申し訳ないといった気持ちもあるでしょう。
特に長年の結婚生活を送った後の離婚のあいさつは申し訳ない気持ちや、お世話になったことへの感謝を伝えられる場でもあります。あなたの心づかいで義両親の気持ちが少しは軽くなるかもしれません。あなた自身もあいさつをすることで、心おきなく次の新しい人生を始めることができるでしょう。
義両親が保証人となっているとき
結婚をしてから車を買ったり賃貸契約を結んだりしたとき、義両親に保証人をお願いしている場合もあるかと思います。夫婦で共有する何かを購入したりローンを組んだりするとき、夫の両親に頼むのはよくあることです。離婚時は義両親に何か保証人になってもらっていないかを確認しましょう。
離婚したあと保証人を別の人に変更するなら、あいさつはいりません。しかし離婚後も保証人をお願いしたい場合、これからもお世話になるという意味で義両親へのあいさつは欠かせません。
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離婚後の義両親へのあいさつ方法
義両親へのあいさつは、できるかぎり早めに行うことが大切です。時間が経つほどに自分自身もあいさつが億劫になります。義両親のほうも遅すぎると「礼儀がなっていない!」と腹を立てるかもしれません。勇気を出して、以下のような方法で義両親へあいさつをすることをおすすめします。
義両親に直接会ってあいさつをする
直接会ってあいさつをしたほうが、義両親により気持ちが伝わるでしょう。しかし気をつけたいのは怒ったり泣いたり、元パートナーを悪く言ったりすることは控えてください。あなたにとっては最低な人でも、義両親にとっては大切な子どもです。たとえパートナーに非があったとしても、感情的にならないように気をつけることが大切です。
義両親へのあいさつはこれからも付き合いをお願いするあいさつか、申し訳ない気持ちやお世話になったことへの感謝を伝えるようにしましょう。
義両親に手紙であいさつをする選択も
手紙はゆっくり言葉を選んで、義両親に気持ちを伝えられます。手紙の場合もパートナーの悪口や離婚の理由などをくわしく書くことは避けた方が賢明です。離婚後のお付き合いをお願いする内容や、お世話になったことへの感謝などを伝えてください。
また人によっては「大事なことを手紙ひとつで終わらせるのか」と感じることもあります。そのため「本来なら直接会ってお話すべきところ、申し訳ありません。」と一言そえると良いでしょう。
義両親に電話であいさつをする方法もある
電話は手紙より気持ちが伝わりやすく、直接会うほど感情的になりにくいといったメリットがあります。義両親と直接会うと義両親の表情を見て気にしすぎたり、離婚のときの怒りを思い出したりすることがあるかもしれません。電話越しにすることで落ち着いて話せるでしょう。
また直接会って話したくても、義両親が遠方に住んでいることもありますよね。移動に時間もお金もかけられないときは電話にしましょう。手紙よりは気持ちが伝わるはずです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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