家族手当に代わってできる新しい手当は?
家族手当がなくなってしまうのは、痛手だという家庭もあるでしょう。しかし、企業はただ家族手当をなくすと社員の負担になってしまいますから、代わりの手当を準備していることもあります。最後に家族手当に代わる、新しい手当の例をご紹介します。
子ども手当の額を増やして子育てを応援
家族手当を廃止し、その代わりに子ども手当を増やそうとする企業が増えています。最近は少子化が進んでおり、その背景として経済的に子どもを養うのが難しそうだと考えているカップルが多いという現実もあるので、これは社会的にみて、役に立つ手当と考えることができます。ただし、子どもを持つ気がないという家庭にとっては、配偶者手当がなくなるだけなので厳しいかもしれません。
高齢化を受けて介護手当の額を増やす
少子化とともに広がっているのが、高齢化です。子育てをしつつ、親の介護をしているという人が増えてきています。そんな時代の流れを受けて、介護が必要な家族を養っている人に手当を支給するようにする会社もあるそうです。高齢化はこれからもどんどん進んでいくので、介護手当の重要性は大きくなるでしょう。多くの人にとって親の介護は問題になるので、介護手当がもらえるようになるのは安心ですね。
リフレッシュ休暇で社員の心の余裕を作る
家族手当が廃止し、リフレッシュ休暇を設ける企業もあるそうです。リフレッシュ休暇とは、有給とはまた違った休暇制度です。仕事を休んでゆっくりしたり、どこかに出掛けたりとリフレッシュすることで心身ともに回復してもらい、仕事へのモチベーションを戻してもらうのが狙いです。リフレッシュ休暇を利用すれば家族と過ごす時間も増えるので、結果として家族にもメリットがあります。
おわりに
家族手当や扶養手当は、養っている家族がいる社員に支払われる手当です。しかし、最近は共働きの家庭が増えたり、所得税法が改正されたりしたことで、家族手当を廃止する企業も増えています。手当がなくなるのは家計にとっては痛いですが、その代わりに子ども手当の増額やリフレッシュ休暇の新設など、新しい制度になることもあります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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