ジェネリック医薬品のデメリットとは
価格が安くて、飲みやすい種類もあるジェネリック医薬品ですが、デメリットはあるのでしょうか。ここでは、患者目線でのデメリットについてお話したいと思います。
安全性を確立させるための臨床試験が省略されている
薬のメインとなる有効成分については、すでに先発品で安全性が認められているので、ジェネリック医薬品は、年月をかけて臨床試験を行わないことが多いです。実際に、看護師として製薬会社の方にジェネリック医薬品のことについて質問しても、「その件に関しては臨床試験を行っていないので何とも言えません」と返答されることもあります。
効果や副作用は先発品と全く同じわけではない
ジェネリック医薬品は、薬の形態を変えて飲みやすくすることで、先発品と差別化を図ることが多いです。ただし、形を変えたことで、先発品には含まれていない添加物が使われてしまうことがあります。人によっては、有効成分には副作用は出ないけど添加物に対して反応が出てしまうということもあり得ます。また、その添加物の影響で薬の効きや、持続時間などの効果にも少し差が出てきてしまうことがあるようです。
おわりに
日本では「ジェネリック医薬品」という言葉が最近になってやっと広まってきましたが、実は医療費の高い欧米では一般的に普及されています。副作用や効果には少し差があることもありますが、実際に病院で看護師として働いていて、「ジェネリック医薬品が合わない」と訴える方はほとんどいません。薬価としても先発品の半分以下の薬もあるなど、患者自身の薬の費用を減らすこともできますので、ぜひ利用することをお勧めします。また、ジェネリック医薬品について不安や疑問があれば医師、薬剤師に相談して、納得のいくものを処方してもらうようにしましょう。
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30代後半の看護師。整形外科、消化器内科を経て現在は小児科クリニックで管理職を担う。プライベートでは夫と長女(4歳)、次女(0歳)を家族に持つワーキングママ。子育てポリシーは「他人と比べない」こと。正解のない育児に日々、奮闘しながら親も子どもと一緒に成長していきたいと考えている。看護師の経験を活かした医療系の記事を担当。
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