リスキリングでの学び直しでの課題点
主婦や未経験者から注目を集めているリスキリングですが、課題も多いのが現状です。今後、この課題をどう乗り越えて行くかが注目されています。
家事と資格取得に使う時間の両立
リスキリングは、企業や会社がサポートしながら学び直しが出来るものです。しかし、仕事をしながら専門的なスキルを身につけ、家では家事や育児に追われるという生活の中で、バランス良く学ぶのは非常に難しい問題でもあります。
また、会社内でもロボットなどを使用して技術を教える場合、稼働率を下げないまま維持するのは難しいと言われています。このように、学び直しにかかる時間と業務のバランスも課題だと言えるでしょう。
子どもを預けるための保育環境
主婦が学び直しによって新しい業種へ挑戦しようとした時に、どうしても子どもを預けなければならない時があります。こうした中で、預け先として保育環境が整っていると、主婦がリスキリングをもっと積極的に活用する事が出来ると考えられています。
パートナーや周囲の人の協力
特に、女性がリスキリングによって学び直しをする場合、周囲の人の協力は必要不可欠だと言えます。ライフスタイルが変化した時に、パートナーや周囲の人の協力が得られず、リスキリングを断念する女性も多いのが現状です。
そのため、学び直しによって女性がさらにキャリアアップしていくためには、周囲の人のサポートが課題となってくるでしょう。
おわりに
一般事務は女性に人気だった以前よりも、IT技術の成長で安定的に働くことが出来る資格としての注目が高まっています。そのような中で、企業や国からの支援によって学び直しを行い、より求められる仕事に就きたいと考える女性が増えています。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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