長男教に負けないようにするための方法とは?
ここまで長男教について解説してきましたが、現在の日本でも地域によってはこのような風習が根付いている所もあります。
そのため、長男教に負けないようにする方法を身につけておくことも大切でしょう。
以下に、長男教に負けないようにするための具体的な方法を紹介します。
外に自分の世界を持つようにする
長男教に負けてしまう人は、専業主婦など外との接点があまりない傾向があります。ずっと家庭内にいると、長男教の思うつぼなので、出来るだけ外との接点を増やし家庭とは別に自分だけの世界を作ると良いでしょう。
外との接点が出来ることで、さまざまな価値観に触れる機会が増え、いかに長男教の考えが偏っているかが理解できるようになります。
経済的に自立出来るようにする
長男である夫に生活の全てを養ってもらっていると、自己主張をしづらい雰囲気になりますよね。しかし、妻がある程度経済的に自立していると、いざという時の精神的な支えにもなり、おかしいことはおかしいと主張できるようにもなります。
そのため、自分を守るという意味でも外に働きに出て経済的に自立するのも、長男教に負けないコツと言えます。
「自分はどうしたいのか?」を軸に物事を判断する
「自分軸」と「他人軸」という言葉がありますが、他人軸で物事を考える癖がある人は、長男教の家庭に入ってしまうとどんどん追い詰められてしまう恐れがあります。
他人軸とは、簡単に言うと「年齢」「常識」「体裁」など、表面上の条件から物事を判断する価値観で、逆に「自分軸」とは、その瞬間「自分がどう感じているか」が判断基準になります。
長男教によるモラハラ・パワハラを受けている場合、自分軸で考えると必ず違和感が生じるでしょうから、その感覚を大切にして洗脳されないようにすることが重要です。
おわりに
跡継ぎである長男を大切にすることは悪くないのですが、長男教はその方向性がやや間違った方へ進んでしまっているケースが多いのも、事実です。
長男教の考えが強い地域では、嫁姑問題が後を絶たず、トラブルになるケースも。
そのため女性は、自分の身を守るという意味でも、早めに対処しておくことが重要だと言えるでしょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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