絶対NG!離婚したくない妻がしてはいけないこと
ここまでは妻がとるべき行動についてご紹介してきましたが、今度は逆に、夫と離婚したくない妻が絶対にしてはいけない行動についてお話します。妻は、自分の行動で離婚回避を遠ざけるようなことがないよう注意をすることも大切です。
言われるがまま離婚届に記入しないこと
夫と離婚したくないと思っているなら、離婚届への記入は絶対にしてはいけません。もし、離婚届に記入してしまった場合、離婚届が役所で受理された時点で離婚が成立してしまいますので、後戻りはできなくなってしまいます。また、まれに夫が離婚届を偽造して提出するというケースもあるようですので、念のため『離婚届不受理申出』をしておくと安心です。これによって、偽造された離婚届を役所で受理しないようにできるので、しておいて損はないでしょう。
暴力や暴言など感情任せの行為
いきなり離婚を言い渡されたことによって感情が高ぶり、夫に対して暴言を吐いたり暴力を振るったりする人もいるようですが、それは絶対にしてはいけません。「今まで夫に尽くしてきたのに」という気持ちからだとは思いますが、暴言や暴力では何の解決にもなりませんし、感情的になることで離婚へ拍車がかかってしまうなど逆効果になることも。夫と話をするときはあくまで冷静に話を進めるよう、自分の気持ちをコントロールすることが大切です。
一緒に居たくないからと別居する
お互い冷静に考えるためにと別居をする夫婦もいますが、これはおすすめできません。なぜなら、夫が別居を提案してくる理由は、別居中に離婚調停の準備を進めることが目的であることが多いためです。また、別居期間が長引くと、先ほど述べた離婚事由に当てはまる行動になってしまうため、離婚が認められてしまうこともあります。安易な気持ちで別居に応じてしまうと、離婚を回避するどころか、逆に離婚してしまう可能性の方が高くなってしまうのです。
おわりに
夫の離婚への意志が固かったとしても、そのまま離婚が認められるケースは多くありませんし、妻の行動次第では離婚を回避することができる可能性も十分にあります。夫婦関係の修復のために、日頃の言動を今一度見直してみるのも良いかもしれません。「離婚したくない」という意志を強く持ち、時には第三者の力も借りながら、離婚回避に向けて行動できると良いですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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