日本では、夫婦のうち3組に1組が離婚するとも言われており、そんな社会背景の影響もあるせいか、自分は離婚したくないのに、突然夫から離婚を言い渡されたという女性も多いようです。今回は、離婚を言い渡されたものの離婚したくない場合、どのように離婚を回避すれば良いのか、離婚を告げられたときに、してはいけないことについてご紹介します。
妻が夫と離婚したくない理由とは?
ある日突然、夫から離婚を言い渡されたら、「理由が分からない」「離婚したくない」と思うのが当然ですし、あなたが離婚したくないと思っている限り円満離婚はできません。では、妻が夫と離婚したくない理由には、どのようなものがあるのでしょうか?
妻が夫のことを愛しているから
離婚したくない理由として一番多いのが、夫に対して愛情があるからというもの。永遠の愛を誓い合った夫婦ですから、いくら夫が離婚したいと考えていたとしても、あなた自身が夫のことを好きな場合は、離婚したくないと思うのが当然です。自分はまだ夫のことが好きなのに、夫から一方的に離婚を言い渡されたら悲しい気持ちになりますよね。また、「いったい何が原因なの?」と離婚を言い渡された原因についても悩んでしまうことでしょう。
離婚すると子どもの将来が不安だから
夫婦の間に子どもがいる場合、こちらも離婚したくない理由の上位に挙がることでしょう。お互いが離婚の理由や条件に納得していたとしても、すぐに別れることはできませんよね。例えば、離婚すると、子どもの名字や住む場所が変わることもありますし、学校に通っている子どもなら転校が必要になる場合もあります。特に女性は母性本能が働き、子どものことを一番に考えるため、子どもの生活環境や将来のことを考えると、離婚に踏み切れないという人が多いようです。
経済的に一人で自立して生きていけるか不安
夫に経済面をすべて頼りきっていた人や、結婚して専業主婦になった人、社会経験があまりない人の場合は、離婚後の生活を考えると不安になることが多いはず。時給の安いパートの仕事であればすぐに見つけることができるかもしれませんが、パートの収入だけでは生活していくのに十分ではありません。自分一人でも厳しい状況になるのですから、子どもがいたらなおさらでしょう。このように、経済面で自立して生きていけるのかが不安で、離婚したくない人もいます。
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離婚したくないときに妻がとるべき行動
離婚してしまうと、自分を取り囲む環境がガラッと変わってしまいますから、望まない未来をふさぐためには、あなた自身が離婚を回避する気持ちを強く持たなければなりません。では、夫とどうしても離婚したくない場合は、妻としてどのような行動をとると良いのでしょうか?
夫からの離婚請求に応じないこと
夫から離婚を請求されたとしても、それに応じる必要はありません。離婚を言い渡されたことで焦ってしまい、もう止めようがないと思ってしまう人もいるようですが、そう簡単に離婚できるものではないのです。浮気などの不貞行為・夫から見放された・3年間生死が不明・回復の見込みがない精神障害などの理由があれば、離婚に応じなければいけないという法律もありますが、そうでなければ、離婚の欲求に応じる必要はないのです。
離婚したいと思っている理由を知る
離婚に応じないと決めたら、次に重要なのは『夫が離婚したいと思っている理由』です。例えば、あなたが家事をしないことや、身なりに気を使わなくなったということが原因なのであれば、妻としてできることは、今まで以上に家事を行い、夫から女性として見られるようにメークや服装にも気を遣うなど、普段の行動を見直すことです。または、女性関係かもしれません。理由を知ることができれば、その問題を解決することで、離婚を回避することができる可能性があります。
心配な場合は弁護士などの第三者に相談する
離婚を言い渡されたものの、一人で悩んでしまって解決できない場合は、弁護士への相談がおすすめです。法的な知識を持つ弁護士に相談すると、先ほど述べた離婚事由の有無をはっきりとさせてくれるだけではなく、弁護士からのアドバイスを受けることもできるので、精神的にも楽になり、安心することができます。法律事務所にもよりますが、最近では初回相談無料などを掲げているところも多いので、一度近くの法律事務所を探してみると良いでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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