覚えておきたい、退職金の確認方法や注意点
退職金の確認方法や注意すべき点など、退職金を効率よく、そして確実に受け取るにはいくつか押さえておかなくてはならないポイントがあります。以下に、その詳細についてお話します。
退職金の有無は社内規定で確認を
大原則として、企業には退職金の規定というものが定められているのが通常ですが、場合によっては退職金そのものがないという企業もあります。退職金は長期雇用が前提となりますので大手企業は退職金制度があるところが多いです。その逆にほとんどのベンチャー企業には退職金制度はない事が多いです。今からでも、それを確認しておきましょう。口頭での約束や話し合いは基本的には効力を持ちませんので、書面に残されている就業規則や社内規定、その他雇用契約などを調べておくとよいでしょう。なお、公務員については、退職手当=基本額(退職日の俸給月額×退職理由別・勤続年数別支給率)+調整額で計算されます。
退職金の受け取りは税金に注意
退職金には、税金がかかるケースがほとんどです。勤続年数と退職金の額によっては、所得税が課税される事となり、そこからもらえる金額、つまり手取りの退職金金額が変わってくるケースもあります。そのため、税金の計算などは確実に行っておくようにしてください。後から、ライフプラン設計がくるってしまったと後悔しないように注意しましょう。
一時金と年金、どちらがお得?
一時金と年金の関係についても、退職時には考えなければなりません。ある程度の金額を先に一括で受け取る事のできる一時金制度と、長く細くお金を受け取る事ができる年金制度、どちらがお得なのかについては、ライフプランやその時の資産状況、周りを取り巻く環境によっても大きく異なります。これは、特に会社から指導されるといった事もありませんので、しっかりとご自身の状況を確認しつつ、選択をする事が何よりも重要になります。
おわりに
老後を見据えたシミュレーションをしていく上では、退職金は非常に大きな要素となります。しかし、退職金が年々減少しているという事実もありますので、一度どのくらいの退職金がもらえる状況にあるのか確認をしておくとよいのでしょう。場合によっては、転職を踏みとどまる事で、将来的に退職金を高額にする事ができるケースなどもありそうです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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