1972年から始まったこの児童手当という制度。別名こども手当とも呼ばれています。名前は耳にしたことはあっても、どんな内容なのかいまいちわからないという方も多いでしょう。ここでは児童手当がどういったものなのか、支給される金額や親の所得額による制限、兄弟の人数で支給額が変わるのか等、制度についてご紹介します。
児童手当とはどんな制度なのか?
児童手当は子どもの生活面での安定や、子どもの健全な育成のために給付するものです。子どものいる世帯は何かとお金がかかりますので、手当てがあるとありがたいものですね。では具体的にどのくらいもらえるのでしょうか?
もらえるのは0歳から中学校修了まで
もらえる期間は0歳から始まり、15歳の誕生日を迎えたあとの最初の年度末まで(つまり中学校修了するまで)もらうことができます。約15年~16年間近くと長期間にわたって児童手当をもらえるので、子どもをもつ家庭にとってはこの制度があるとないとではかなり違ってきます。ではいったいどのくらいの期間をもらえるのでしょうか?
もらえる額は5,000円~15,000円
支給額は子どもの年齢や人数によって10,000円もしくは15,000円のいずれかになります。旦那さんまたは奥さんの所得が制限を超えるご家庭の場合、児童手当はなくなってしまいますが、代わりに特例給付として1世帯につき5,000円が支給されます。年齢や人数での支給額の違いや、所得の制限については次の章で詳しくご説明いたします。
支給は年3回、4カ月分をまとめて
支給される月は2月、6月、10月の年3回で、それぞれ4カ月分がまとめて支給されます。15,000円支給される子どもがいるご家庭の場合は一度に60,000円が振り込まれますので、家計を預かる方にとってはうれしい支給となりますね。支給日は各自治体によって異なります。詳しく知りたい場合は区役所や市役所などのサイトに問い合わせをしてみてください。
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わが家の場合はいくらもらえるのか?
先ほど10,000円もしくは15,000円が児童手当として支給されるとご紹介しましたが、では実際どのくらいの額を受け取ることができるのか、年齢や人数によってもらえる額の違いや所得の制限についてご説明します。
第1子、第2子は同じ額が支給される
第1子、第2子ともに3歳未満では15,000円、その後3歳から中学校修了までは10,000円が支給されます。ですので4月に生まれた子どもの場合、36カ月×15,000で540,000円、144カ月×10,000円で1,440,000円、合わせて1,980,000円もの児童手当が支給されることになります。
第3子からは支給額がアップする
第3子以降は0歳から小学校修了まで15,000円、その後中学校修了までは10,000円が支給されます。ですので4月に生まれた子どもの場合、144カ月×15,000円で2,160,000円、36カ月×10,000円で360,000円、合わせて2,520,000円もの児童手当が支給され、第2子までに比べ第3子のほうが540,000円も多いことがわかります。
※第3子以降とは高校卒業までの養育している児童のうち3番目以降のこと
所得限度額があり、超えても1世帯5,000円支給
夫婦合わせての所得ではなく、どちらか所得の多い方だけで見ます。所得限度額は扶養親族等が0人の場合は6,220,000円(給与、ボーナス・残業代などの各種手当すべて含む)で、1人増えるごとに段階的に増える仕組みです。所得額の確認の仕方は源泉徴収票の【給与所得控除後の金額】を見てみましょう。ただ扶養親族の定義等細かな部分がありますので、お住まいの市役所に問い合わせるのが一番間違いありません。
扶養親族等の数 | 所得額 | 収入額 |
0人 | 622万円 | 833.3万円 |
1人 | 660万円 | 875.6万円 |
2人 | 698万円 | 917.8万円 |
3人 | 736万円 | 960万円 |
4人 | 774万円 | 1002.1万円 |
5人 | 812万円 | 1042.1万円 |
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デコレーションケーキ作りが好きな、1児の母です。
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