時間貧困からの脱却方法について
時間貧困に陥って子どもとの時間が取れず、生活も楽にならないのであれば、本末転倒ですよね。自分の理想の生活や家族との時間を手に入れるためには、時間貧困から脱却する必要があります。以下に、その方法をお伝えしましょう。
まずは生活環境を整えることから
わかりやすい時間貧困からの脱却方法は、生活環境を整えることです。例えば、もう少し職場に近いところに引っ越す、実家に住むようにする、より良い仕事に就くために資格の勉強をしてみるなど、自分達の生活に負担となっている部分を取り除く努力をすることが重要だと言えます。
また賃料の支払いで悩んでいる人も多いですが、市区町村の相談窓口に行くことで補償を受けることができる場合もありますし、時間貧困から抜け出す相談をすることも可能です。
1日の家庭内の仕事量を減らす
共働きで時間貧困にあえいでいるのであれば、きちんと夫と話し合いをすることが大切です。例えば、自分がどれだけの家事を担っているのか、自分が寝る時間はどのくらいなのかを明確に示すことによって、夫も気付いてくれるでしょう。妻が本当のことを伝えないままでは、夫もその仕事量が分からず、「妻がしっかりと行動してくれているから安心だ」と思い込んでいる場合があります。気が付けば時間貧困になっていたということにならないためにも、辛いと思ったらすぐに夫に相談することを心がけてみましょう。
夫が単身赴任中やシングルマザーの人は、洗濯や食器洗いなど「今日やった方がいいけど面倒」だと感じるものは明日にまわしてください。時には、自分を甘やかしてあげることも必要です。
勇気を持って仕事を変えてみる
最低限度の収入しかないという場合は別ですが、時間貧困で自分自身が苦しい思いをしているのであれば、仕事を変える決断も大切です。忙しいけれど生活が楽にならないのなら、いっそのこと仕事を変えてみましょう。どうしても気持ちの中で、「この仕事以外には無理なのでは?」と自分の可能性を見切ってしまう人も多いですが、視野は広く持つと道が開ける可能性があります。
おわりに
大切な子どもとの時間が取れないうえに生活も切迫し、とにかく働かなければならないと焦ってしまう時間貧困。しかし子どもと一緒に過ごす時間は限られており、同じ瞬間が二度と戻ってくることはありません。自分にとって本当に大切なものは何かを見つめなおすことで、深刻な時間貧困に陥る可能性が低くなることでしょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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