子どもと向き合う時間もない?時間貧困に陥る原因

時間貧困
「時間貧困」という言葉を聞いたことがありますか?時間貧困とは、さまざまな理由で親が1日中働きながら子育ても行い、毎日を送るだけで精一杯というような状態を指します。ここではこうした忙しさは、子育てにどう影響するのか、原因は何かかについて解説します。

時間貧困とはいったいどういうもの?

育児と家事
時間貧困とは、簡単に言えば共働きの夫婦やシングルマザーがフルタイムで仕事をし、子どもの世話や家のこと全てを担っているため時間が足りず、子育てがすさんだ状態になることを言います。こういう状況下にいると、仕事と家事をするだけで、すぐに1日が終わってしまいますよね。また、時間貧困はただ忙しいだけではなく、その他にも複雑な要因が絡まっているのです。

子どもとの時間がほぼとれない

時間貧困に陥った時にもっとも影響を受けるのが、子育てです。子どもと会話をする時間が取れない、食事の際にも子どもが食べている間に他の家事を行っていて、真っ直ぐ顔を見る機会もないなどというケースが非常に多いといえます。

これらがどのような弊害をもたらすのかというと、親が子どもの細かな変化に気付けないことだと言っても良いでしょう。悩みや困ったことがあるなど、子どもは小さなSOSを出しているかもしれません。しかし、時間貧困の状態だと自分のことすらままならなくなるので、子どもへの意識が散漫になってしまいます。

1日中何かしら行動している

通常、仕事を終えて帰宅した後は、心のどこかで「ほっ」とできる瞬間があるものです。自宅は自分の気持ちを休めるところでもありますし、子どもと会話をするなどの癒しの時間を過ごせる場所でもあるでしょう。ところが時間貧困に陥った状態だと、帰宅しても「洗濯しなくちゃ、ご飯作らなくちゃ、お風呂に入らなくちゃ」など、あれもこれもとたくさんの家事をこなさなくてはいけません。さらに子どもからの宿題を見てあげるなどの行動も重なり、家族とのリラックスした時間がすごせなくなるのです。

仕事をすることで暮らしが貧しくなる

ほとんどの人が仕事を頑張っているのは、今より良い暮らしをするためだと言えるでしょう。家族との思い出のために、一生懸命収入を増やし、暮らしを豊かにしていこうという気持ちのもと働いています。しかし、時間貧困になってしまうと、仕事をすればするだけ暮らしが貧しくなると言われています。例えば、時間がないので食事も手作りではなくお惣菜を並べただけのものになり、栄養バランスまで考えられずになってしまうこともあるのです。

もちろん惣菜が悪いというわけではありませんが、それが毎回ともなれば出費もかさみますし、子どもは親の手作りの味を知らずに育つことも少なくありません。

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時間貧困の原因には何がある?

疲れる主婦
時間貧困になってしまうと、家族との時間がなかなか取れなくなります。しかし、なぜそのような環境に陥ってしまうのでしょうか?時間貧困は、単純に仕事量が多いからというわけではなく、いくつかの原因があるのです。

共働きだけが原因ではない

以前であれば、時間貧困は共働きの親が引き起こす悪循環だと言われてきました。しかし現在、共働きをはじめとしてシングルマザーや夫が単身赴任中の人も、時間貧困を多く招いているのです。

なぜなら、男性が家事や育児の手助けをしてくれるという流れは出てきましたが、未だ大多数の女性が家事や育児を担っている状況だからです。結果として、全て片方の親だけに負担の行くことが問題視されています。

自分で全ての責任を負おうとしている

シングルマザーや夫が単身赴任の状態だと、どうしても全てを「自分1人で対応しなくちゃいけない」と頑張ってしまいます。仕事は休めない、子どもの世話も休めない、だから自分の時間は無いという状態がずっと続くのです。これでは自分が思っている以上に、心身ともに負担がのしかかることになります。

また、子どもと一緒にいても会話をすること自体に疲れてしまうなど、頭の中が休むことなく動き続けている状態に陥りやすくなります。この負のループが時間貧困を、より引き起こしがちとなるのです。

低収入からの悪循環の場合もある

仕事は、多くの人が生きていくためにするものです。たくさんのご飯が食べられる、洋服を買える、世帯人数に合った家に住むことができるなど、より良い生活を営んでいくためにも収入を得る必要があり、働く必要があります。しかし、時間貧困の人は通勤時間も勤務時間も長いのに、全然生活が向上しないことが少なくありません。

彼らはこのご時勢だから「次の仕事が見つからないかも」という不安感から、低収入でも仕事がないよりマシだと必死になってしまうでしょう。例えば賃金が安く長い時間働いていても、あまり実りのないような仕事をしていると、満足な収入を得ることが不可能になります。ついには、時間貧困となって大きなストレスを抱えるようになるのです。

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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》

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